【2023年第9位】アメリカの巨大エンタメ企業に転機
年末総集編と言いつつ最新情報なのですが、ワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD)がパラマウントと合併に向けた交渉を始めているというニュースが。まったくもって気が抜けませんね。
このように巨大エンタメ企業に大きな動きが相次いだ一年でした。引き続きテレビ離れが進み、ストリーミングへの移行が止まりません。しかし、ストリーミングもコロナ禍による特需が終わり、一転して厳しい競争を強いられています。
イギリスのBTと合弁会社を設立したWBDは、BT SportをTNT Sportsに改名。コンテンツをdiscovery+で配信しています。プレミアリーグの放映権も更新に成功しました。
アメリカではdiscovery+と旧ワーナー系のHBO Maxを統合させた「Max」が発足。スポーツもその中のオプション「B/R Sports」として配信を開始しています。今後Paramount+も合流ということになるんですかね。
一方、イギリスではHBOのコンテンツをSkyに提供している関係もあり、すぐに統合とはいかない状況です。
2022年末に米PGAツアーとの契約を打ち切り「GOLFTV」が終了となりましたが、2023年末にも「GCN+」がサービス終了に。ヨーロッパではdiscovery+、アメリカではMaxが受け皿となっていますが、日本には代替サービスがなく悲しい状況となっています。なんとかならんものか。
パラマウント側も傘下のShowtimeがスポーツから撤退。ボクシングのPBCはAmazonに移動し、同じく傘下だったベラトールはPFLに買収されました。
ディズニーもまた例外ではなく、ESPNは人員削減を実施。会社を分離し、一部売却するという話も出ています。ESPNをCATVを介さず直販するという計画もあるようですが、CATVに支えられて発展してきたサービスだけに副作用も大きそうです。
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