ラグビーかサッカーか、地上波かBSか、という不毛。

きょうの昼間、日本テレビが放映権を持つ2つの試合がかぶった。

ひとつはラグビーのテストマッチ、日本vsニュージーランド戦。そしてもうひとつはサッカーのACL決勝、鹿島vsペルセポリス戦。

結局前者が地上波、後者がBS日テレでの放送となったが、この件について一部の鹿島サポーターがお怒りの模様。
日本シリーズで繰り広げられた、野球vsフィギュア、野球vsリーガルVといった不毛な争いが、今度はサッカーvsラグビーという形で再燃するとしたら残念でならない。

もちろんサッカーとラグビーのどちらが上か、なんて話をするつもりはない。同じフットボールが分かれていった歴史や文化にはとても興味はあるのだけど。

で、個人的な見解としては先に決まっていたラグビーを地上波にするのはごく当然だと思っている。世界最強のオールブラックスに日本が立ち向かう。もちろん公式戦ではないけど、代表戦はいつだって熱い。
もちろん来年開催されるワールドカップを盛り上げる意味でも重要なカード。きょうの放送では櫻井翔さんや舘ひろしさんを起用してとにかく力を入れていた。
さて、来週(11/10)放送されるACLの2ndレグもBS日テレでの放送となるため、これはこれでまた物議を醸すことになるのかもしれないけど、ここであえて書きたいのは「地上波>BS」という図式はもう考え直すべきでは?ということ。

BSのよさはアンテナさえあれば(あるいは再配信しているCATVなどを通して)全国で見られること。エリアカバー率はほぼ100%。

ならば世帯カバー率は?ということでいちおう調べてみました。視聴率調査でおなじみビデオリサーチ社によると約75%とのこと。この数字にCATV等が含まれているのかは確認できなかったので、実際にはもう少し増えるかも。

で、地上波についてはYahoo!テレビで全国の番組表を確認しました。ラグビーが載っていなかったのは佐賀・宮崎・沖縄の3県。でも佐賀は福岡の電波が届くので実質2県。エリアカバー率ではBSより低く、世帯カバー率ではBSより高い。

あとBSのもうひとつのメリットはビットレートが高い。すなわち画質がよい。まもなく始まる4K・8K放送にコンテンツが対応できればこの差はさらに広がることになる。

まぁ、単純に「アンテナつければいいじゃん」と言えばいいという話ではないけど、そろそろ「地上波かBSか」、という文脈で語るのはやめたいところ。今後は「有料か無料か」「テレビかネットか」という文脈をもっと重視していきたい。

なお、補足として日本テレビはラグビーの試合をネットでも無料配信していたことを記しておきます。(ただし会場音声のみ)

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