【アジア杯】インドネシア恩返しの1点。中国の黄昏。

昨日のアジアカップ・日本vs.インドネシア戦。日本は3-1で勝利したものの、終了間際にインドネシア・アルハン選手のロングスローから失点しました。


日本代表的には余計な失点ですが、昨シーズンまで東京ヴェルディに所属していたアルハン選手のいわば「恩返し」的な得点は、インドネシアの人々に勇気を与えたでしょうし、Jリーグが東南アジアを中心に押し進めているアジア戦略の成果だとも言えます。


2022年に来日した時はInstagramのフォロワー数が約400万人だったのですが、現在は700万人を超えているとのこと。出場機会をあまり得られず、今季は韓国・水原FCへの移籍が決まっていますが、こちらでもさらにフォロワーを増やすことでしょう。

さて、その陰では中国がグループステージ敗退を喫しています。今回は3位でも決勝トーナメント進出の可能性がありましたが、2分け1敗・無得点という散々な成績にはさすがに地元のメディアもお怒りのようです。


2026年のワールドカップは出場国が増えますが、これは中国を含むサッカー新興国からのマネーを期待していると言われます。しかし、この状態では拡大されたアジア枠に入ることも厳しくなってきたと言わざるを得ません。

その裏で、中国1部リーグの大連が解散したというニュースも報じられています。中国ではサッカーバブルの崩壊、そして不動産バブルの崩壊によってクラブの解散が相次いでいる状態です。


中国の弱体化は、マネーだけが大量にやってきて、土台作りをきちんと行ってこなかったことが大きな要因と言えるでしょう。日本にとってはいい反面教師です。

今回のアジアカップの放映権にまつわる話題も、振り返れば中国のサッカーバブルに端を発したものでした。中国系の代理店・FMAがAFCの代理店となり、日本にも高額の放映権料を要求したことが始まりです。もし、サッカーバブルの崩壊がもっと早ければ違った展開があったかもしれません。


もっとも、日本の地上波も体力が低下していましたし、結果だけみれば前回サイクルよりも放映権料が下がっていますので、「放映権料の高騰」という単純な視点で語るわけにもいきません。何かにつけて「日本が貧しくなった」という批評家もいますけど、他国のバブルにお付き合いする必要性もありません。

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