ブラジルリーグ、2陣営に分裂続く。Libraが独自契約へ。
先日もお伝えしましたが、サッカーのブラジルリーグ(全国選手権)は、1部と2部のクラブが「LFU」と「Libra」という2つのグループに分裂し、それぞれが資金調達を行っているという状況です。
2つの陣営は、放映権料を含む収入の分配方法に違いがあるのですが、その背景としてブラジル最大の民放テレビ局であるGloboとの契約が2024年限りで切れることがあげられます。また、ブラジルでは放映権がクラブ側の管理です。それを2025年以降は一括管理にしていこうという動きがあるのですが、その中で方向性の違いで分裂が発生しています。
ただ、そろそろ新しい契約をまとめないと意味がありません。今度はLFUとLibraが一転してタグを組み、共同で放映権販売に乗り出すのでは・・・といった記事も出てきています。
かりにリーグが分裂するとしても、放映権は共同で販売というのは正直理解に苦しむところなのですが、かといって両陣営が和解し、改めてひとつのリーグになるかと言えばそれもまた微妙なようです。結局のところ、ブラジルではGloboの力が強いので、他の放送局に売り込んで放映権料をつり上げるのもまた難しい状況です。
LFU側は昨年の時点で、投資家からすでにマネーの半額を受け取っているとも報じられています。1年先のリーグの形すらも見えてこないのに、なぜ多額のマネーを支払えるのか。正直、地球の反対側で起こる出来事は不可解なものが多いです。
LFU gestures to Libra, but talks for creation of unified league remain stuck
直近のニュースでは、Libraグループに属する9クラブがGloboと2025年以降の契約を結んだと報じられています。5年契約で放映権料は年間11.7億レアル(約346億円)とのこと。こうなるとLFU側がどう動くのか。そして来年からリーグはどうなるのか。ますます見えなくなってきました。
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