米Disney+、WNBA開幕戦で初のスポーツ配信。
ディズニーは、5月14日に開幕するWNBAの2試合について、ESPNのほかDisney+でも中継すると発表しました。アメリカのDisney+でスポーツのライブ配信が行われるのは初めてとなります。
今年のドラフトで全体1位指名された、「女性版ステフィン・カリー」ことケイトリン・クラーク選手が所属するインディアナ・フィーバーの試合は当然ながら含まれています。
ディズニーは傘下にDisney+、Hulu、ESPN+と3つのストリーミングサービスを抱えています。買収などの結果こうなってしまったわけですが、ユーザーにとっては分かりにくいのは確かです。今後整理していくとしても、ブランドイメージの融合が必要であり、とくにスポーツコンテンツは異質とも言えます。
そんな中で、一般層にも訴求できそうなコンテンツがWNBAであり、ケイトリン・クラーク選手はそのアイコンとしてふさわしいとディズニーは判断しているのでしょう。今後もESPNのコンテンツがDisney+に乗り入れるケースは発生するものと思われます。
ディズニーは、スウェーデンとデンマークにおいて来季から欧州EL/ECLの放映権を獲得しており、こちらもDisney+で配信されますが、それよりもひと足早く本国・アメリカでスポーツのライブ配信に参入することになりました。
直近のニュースでは、ディズニーがWBDと提携してDisney+、Hulu、そしてMaxをセット販売するという話が出てきています。その一方で、FOXも加わった3社によるスポーツ配信の統合サービスについては具体的な進捗が見えていません。
この3社による新サービスはスポーツ版のHuluという意味で「Spulu」などと呼ばれています。独占禁止に触れるためアメリカ当局の審査を経る必要があり、また競合他社からは訴訟の動きも伝えられています。
ストリーミングの競争激化は各社の体力を奪っており、合従連衡の動きが活発になっています。その中で、スポーツというコンテンツは異質ではあるものの、今後は他のコンテンツやサービスと融合していく方向性を感じさせます。今後も大幅な再編劇が起こりそうです。
0コメント