マッチルームがPitchと資本提携。
イギリスでボクシングなどの興行を行っているマッチルーム・グループと、同じくイギリスでスポーツの代理店を手がけているPitch Internationalが資本業務提携を結んだと発表。Pitch社がマッチルームの株式を新たに取得し、少数株主となります。
Pitch社はEFLやFAカップのイギリス国外における放映権の代理店を務めてきました。ともに今シーズンが契約の区切りでしたが、新たに4年契約を結んでいます(2027-28シーズンまで)。
しかし、EFLについては来シーズンから別の代理店が加わり、規模が縮小します。FAカップについては同条件で契約が延長されましたが、FA側は将来的にプレミアリーグと協力して放映権を直接販売する方向性を示しており、再度の延長は厳しくなっています。
すでにアジアにおけるFAカップの放映権は代理店を使わず、プレミアリーグが実施する入札でセット販売となりました。日本においてはU-NEXTが落札したと報じられているのはご存知の通りです。
マッチルームはボクシングのほか、ダーツやスヌーカーなどの大会も主催しており、日本だとDAZNで配信されているのはご存知かと思います。マッチルームとDAZNは2026年までグローバルで放映権契約を結んでいますが、今回の動きはさらにその先を見据えたものと考えてよいかと思います。
マッチルームはこれまで資本調達を検討しており、投資会社のCVCキャピタル・パートナーズとの交渉が伝えられましたが、昨年終了したとのこと。その他にも2社と交渉したものの、成立しなかったとのことです。
これらの事情から、両社ともに新たな提携先を切望しており、同じイギリスにあるパートナーを見つけられたのはいったん朗報と言ってよいでしょう。この先生き残るのも大変ですが。
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