EFL、新たに2社と代理店契約。カラバオは全試合放送。
イングランドのEFLは、2024-25シーズン以降のイギリス国外における放映権の販売について、Pitch InternationalとRelevent Sportsの2社と代理店契約を結んだと発表しました。
- 代理店
- 南北アメリカ大陸: Relevant Sports ※新規
- それ以外の地域: Pitch International ※継続
- 期間
- 2024-25シーズンから4年間
- 最低保証金額
- 総額1億4,770万ポンド(約280億円) ※現行より約30%増加
- 対象となる大会・試合数
- EFLチャンピオンシップ: Pitch社は年間155試合、Revevant社は全試合
- リーグ1・2: 年間38試合
- 昇格プレーオフ: 全試合
- カラバオカップ: 全試合
- Bristol Street Motor Trophy: 3試合
- その他
- Relevant社はベッティングの権利も獲得
昨年10月に入札プロセスが開始されていましたので、今回は代理店なしで放映権を販売するのかと思われましたが、どうやら違っていたようで、引き続き代理店を通じての販売となります。
従来はPitch社が代理店を務めてきましたが、今回は南北アメリカ大陸についてRelevant社が新たに入ることになりました。Relevant社はアメリカにおいてUEFAの代理店を務めており、夏にはプレミアやラ・リーガのクラブをアメリカに招待してサマーツアーを開催しています。
この契約のポイントは、Relevant社がEFLチャンピオンシップの全試合の権利を販売するのに対し、Pitch社は155試合にとどまるという点になります(現在は147試合)。
まぁ、驚くほどアメリカ重視です。EFLでもアメリカの資本が入ったクラブが増加していることが背景にあり、以前に紹介した「レクサムAFC」も4部昇格を果たしてEFLの一員となりました。それを加味しても思い切ったことをします。
日本を含むPitch社の担当地域では試合がほとんど増えないというのが実に残念なのですが、その一方でカラバオカップについては1回戦からすべての試合が放送されることになりました。こちらは大幅に増えています。
国際映像がない試合については各クラブが放映権を管理し、クラブ独自で配信するか、共通のプラットフォームである「iFollow」で配信していますが、来シーズン以降もこの形が踏襲されることになります。
イギリス国内では昨年新たな契約が結ばれ、Sky SportsでEFLチャンピオンシップの328試合が放送されることになっていますが、国際映像には反映されないことになります。日本では現在DAZNが権利を持っていますが、来シーズンがどこになるにせよ、試合数の増加はさほど期待できません。特定のクラブの試合が見たい場合は、そのクラブの配信をチェックする必要があります。
契約は4年間(27-28シーズンまで)となります。すでに、その先となる28-29シーズン移行についてはプレミアリーグとの共同販売になるとも伝えられています。おそらくプレミアは代理店を使わないでしょうから、Pitch社とRelevant社の契約は今回限りということになりそうです。
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