リーグ・アンの次期放映権料、目標の半額以下か。

来シーズン開幕まで約2か月となった現在も、いまだに決着をみていないリーグ・アンの次期放映権。リーグ側は年間10億ユーロを目標としていたものの、現在の価値はその半分以下であると報じられています。

10億ユーロの内訳はフランス国内向けが8億、国外向けが2億となっています。現在の契約は国内5.8億、国外7,000万のあわせて6.5億ユーロです。


本来であれば前回の入札で国内向けだけでも11億ユーロ以上を手にするはずでした。しかし、落札者の1社であるMediaproがコロナ禍を理由に撤退し、再入札の結果その価値は大きく下落しました。というより、本来の価値以上に背伸びしていたと言ったほうが正確ですが。

EURO2024でも、有料放送分のパッケージの決着が開幕直前まで長引きました。結果として、前回と同じbeIN Sportsが契約を結びましたが、前回の3,800万ユーロから2,500万ユーロに下落。無料放送分を合わせても、前回の8,800万ユーロから8,000万ユーロに下がっています。


beIN Sportsは現在の権利者であり、Canal+にライセンスしています。もうひとつの権利者であるAmazon、そしてCanal+とパートナーシップを組んでフランス市場に参入したDAZNが候補なのですが、価格が下がり続けているということは競争が発生していない、いわば逆オークション状態ということです。有力なのはDAZNかbeINで、ぎりぎりまで値上がりを待つ形になりそうです。

同様に2部リーグ(リーグ・ドゥ)の放映権も決まっておらず、この時期になって再入札を実施しているとのことで、混迷度合いがさらに増しています。


リーグ側は自前でのストリーミング配信をちらつかせており、料金は月25ユーロ程度になるとも報じられています。ただ、Mediaproが立ち上げて壮大に失敗した「Telefoot」も月25.90ユーロ(約4,200円)で大きくは変わりません。


それから物価も上がったとはいえ、ファンの支持を得られるかどうか微妙なところです。日本のDAZNとほぼ同水準で、かつ他のスポーツは見られないわけですからなんとも厳しい。

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