来季放映権未定のリーグ・アン、自前での配信を検討。

来シーズンからの次期放映権がいまだ決まっていないリーグ・アン。現行の契約は5月末で切れたとのことで、現在フランス国内では誰も権利を持っていない状態です。


今後契約が成立しないままシーズンが開幕してしまう事態も考えられ、リーグ・アンは自ら配信サービスを立ち上げ、直接課金する検討を始めたと報じられています。(正常にリンクが張れなかったので以下のURLをご参照ください)

https://www.sportspromedia.com/news/lfp-ligue-1-dtc-dazn-amazon-canal/


同様の動きは、昨年セリエAの入札が不調に終わったときにもみられました。ある種のブラフだとも考えられます。

昨年Canal+とパートナーシップを締結してフランス市場に参入したDAZNが有力候補だと伝えられてきましたが、これだけ長引くとトーンダウンとしか言いようがありません。今シーズンまで権利を保有していたAmazonとbeIN Sports(Canal+にサブライセンス)も再度浮上する可能性があると伝えられています。


リーグ・アンは前回のサイクルでスペインの代理店・Mediaproと契約しましたが、Mediaproが立ち上げたチャンネルが大失敗。さらにコロナ禍が重なり途中で撤退してしまいます。再入札の結果、Mediaproよりも大幅に下がった金額でAmazonが落札しましたが、今度はCanal+が不公平だと法廷闘争に。これはリーグ・アン側の勝利に終わりましたが、この時の傷はまだ癒えていません。


放映権料に大きく影響すると言われていたのがPSG・エンバペ選手の去就です。こちらは先日、正式にレアル・マドリードへの移籍が発表されました。リーグ・アンは次期放映権について年間10億ユーロという目標を掲げているそうですが、大幅な未達となることは避けられない状況です。

まもなく開幕するEURO2024の放映権についても、有料放送の権利が決まっておらず、半数の試合が放送未定となっています。この問題もリーグ・アンの権利が決まらないことと少なからず連動していると言えます。

フランス国内の権利が決まらないと国外での販売もままなりません。infrontと代理店契約を結び、販売自体は始まっていますが、この状態だと各国の放送局も様子見を決め込むところが多いのではないでしょうか。日本における決着も来シーズンの開幕ぎりぎりまでずれ込む可能性が出てきています。

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