GCNの売却先決定。創業者らが買い戻し。

自転車のポータルサイト・GCN(Global Cycling Network)の親会社であるワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD)は、創業者と運営会社のCEOに株式の大半を売却したと発表しています。GCNのサービスは継続し、WBDも少数株主にとどまります。


2017年から出資を開始し、2019年には子会社化。それから5年足らずで親会社の経営方針に大きな変化が生じ、撤退となりました。

売却の話が持ち上がったのは昨年9月のこと。その後、サイクルスポーツのストリーミングサービス「GCN+」を12月にクローズしています。WBDの持つコンテンツは、ヨーロッパでは「discovery+」に引き継がれましたが、日本では引き継ぎ先がなく、多くのレースが視聴できない状態となりました。

今年5月に「Staylive Cycling」が始まり、日本でもまた多くのレースが視聴できるようになっているのですが、残念ながら日本でこのサービスを話題にしている人はほとんどいません。おそらく、当ブログがいちばん取り上げていることでしょう。


今回のニュースを受けて、自転車系のブロガーが「GCN+復活の可能性も」といった書き方をしていますが、視聴環境はすでに復活しているのです。

長らくJ SPORTSの一強時代が続いていたサイクルロードレース中継。2017年にDAZNが参入しましたが、DAZN自身のやらかしもありファンの支持を得られず3年で終了。2020年にはGCN+が代わって参入しましたが、こちらも親会社の都合によって4年で終了しています。


結局のところ、日本では需要がなかったと言うしかありません。多くの人がJ SPORTS一強で満足しているというのが率直な感想です。長時間の中継を楽しませてくれる日本語コメンタリーの存在も大きいでしょう。また、自転車ファンの多くが観るだけでなく走るのも好きですから、量が多ければいいというわけでもありません。


個人的には、このままもっとたくさんのレースが観られる環境が失われていくというのは残念なのですが、ファンの選択であればそれは仕方ないことです。

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