リーグ・アン、決断できず次週に持ち越し。

EURO準々決勝で、フランスがポルトガルをPK戦で下した翌日。改めてリーグ・アンを運営するLFPが理事会を開催しましたが、来シーズン以降の放映権について結論を出すことができませんでした。次週に改めて開催される予定です。


LFPの選択肢は2つに絞られました。ひとつは、DAZNによる年平均3.75億ユーロのオファーを受け入れること。もうひとつは、自らのチャンネルである「100%リーグ・アンチャンネル」を開設し、提携先である「Max」で配信することです。どちらの案も、所属クラブによる承認を得られることはできていません。

また、LFPが期待していたとされるbeIN Sportsからはオファーがなかったとのこと。DAZNとbeINの2社を合わせて年5億ユーロ程度の収入を確保するという目論見は消えています。


6月にフランスでサービスを開始したばかりの「Max」は、直近だとパリ五輪の放映権も持っており、垂直立ち上げを目指しています。そこにリーグ・アンも加われば鬼に金棒、虎に翼です。しかし、彼らもいつまでも返事を待つわけにはいかず、早期の回答を求めています。


こちらの案は放映権の売却ではなく、レベニューシェアの契約となります。年5億ユーロの収入を得るためには、300万人近くの加入者が必要となってきますが、なかなかの皮算用だとしか言いようがありません。

当初年10億ユーロの目標を掲げていましたが、その半分にも満たない金額で決着をみようとしています。投資ファンドのCVCキャピタルパートナーズは、リーグ・アン放映権の管理会社の株式13%を取得しており、次期放映権からも配当を受け取ることになっていますが、こちらの目論見も大きく外れることとなります。


どちらにせよ、決まらないことにはクラブの収支計画も定まらず、オフシーズンの補強にも影響が出てきます。だいぶ追い詰められてきました。

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