NBA喪失のWBD、UFC放映権に興味か。

NBAの次期放映権(2025-26シーズン~)を獲得できないことが濃厚となっているWBD(ワーナーブラザーズ・ディスカバリー)ですが、その替わりとなるコンテンツ獲得に動き始めています。年間12億ドルとされる放映権料がどこに流れるのでしょうか。


そのひとつが、2025年末をもってESPNとの契約が切れるUFCです。ESPNは2019~23年の5年契約を結び、後に2年延長して2025年までとしています。放映権料は年間3億ドルと推定されています。

現在はまだESPNに優先交渉権があるとされていますが、交渉が成立しなかった場合にはフリーとなり、WBDなど他社との交渉が解禁されます。


UFCのダナ・ホワイトCEOは、(ESPNの親会社である)ディズニーとの関係を継続したいとのコメントを発している一方、UFCを保有するTKOホールディングスのシャピロ社長は、すでに3つのプラットフォームが関心を示していると明かしています。おそらく交渉には時間がかかるでしょう。

昨年、UFCの親会社だったエンデバーグループがWWEを買収。統合会社として新たにTKOを発足させています。WWEは、2025年からNetflixと放映権契約を結ぶことに成功。10年契約で総額50億ドルと推定されています。この流れを念頭に置けば、UFCについても複数のプラットフォームに競い合わせる方針であることは明白です。

すでにWBDは別の動きも見せています。カレッジフットボールのマウンテンウエスト・カンファレンスとの契約が発表されています。マウンテンウエストはすでにFOX・CBSと2025-26シーズンまで契約を結んでいるため、3社目の契約です。

マウンテンウエストは、脱退が相次ぎ残り2校となってしまったPac-12カンファレンスとの関係を強めています。次期放映権のタイミングでは統合も充分考えられるところ。いまのうちに接近しておいたほうがよいということでしょう。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000