プレミア&FA杯の放映権、メキシコでも移動。
日本と似たような出来事がメキシコでも発生しました。メキシコでプレミアリーグの放映権を保有していたParamountが、契約を1年残して撤退したのです。
替わって2024-25シーズン以降の権利を獲得したのは、FOXとWBDの連合です。Paramountの残り1年と、次期サイクルの3年を合わせて4年契約を結びました。シーズン380試合を両社が半分ずつ分け合うとのことです。
日本でSPOTVが撤退したのは、次期サイクルの入札でU-NEXTに敗れたことがきっかけと考えられますが、Paramountについては先日Skydance Mediaに買収されることが決定しており、経営方針の見直しによるものと考えられます。それ以前から業績は低迷しており、人員削減も行われていました。
Paramountはメキシコのほか、コスタリカ・エルサルバドル・グアテマラ・ホンジュラス・ニカラグア・パナマの各国で独占、ベリーズとドミニカ共和国で非独占の権利を保有していましたが、これらも同時に手放すことになります。
日本ではプレミアリーグとFAカップの権利がセットで入札されましたが、メキシコでも同様にセット販売されており、FOXとWBDはFAカップの権利も獲得しています。こちらは昨シーズンまでESPNが保有していたとのことです。
2024-25シーズンから次期サイクルが始まるFAカップと、2025-26シーズンから始まるプレミアリーグをセット販売するのは、お尻を揃えるための特別措置だったとは言え、いささか強引なやり方だったとも言えます。日本、メキシコに続いて、他の国でも契約を短縮するところが出てきそうな気配です。
FOXとWBD、そしてディズニーを加えた3社はアメリカで合弁会社を設立し、スポーツ専門のストリーミングサービス「Venu Sports」の開設を予定しています。このサービスはアメリカ国内が対象でありメキシコとは直接関係ありませんが、ひと足先に共闘が行われたことになります。
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