【速報】DAZN、セリエAの独占配信を発表。

DAZNは本日13時、欧州サッカーの2024-25シーズンの配信予定を発表しました。これまで未定だったセリエAについても言及があり「複数年の独占配信が決定」したと記載されています。


また、DAZNの配信予定も更新され、開幕節については10試合すべてが対象となっています。

これに合わせて「ABEMA de DAZN」を提供しているABEMAもプレスリリースを出しています。リーグ・アン、セリエA、ポルトガルリーグの中から日本人選手が所属する試合を毎節2試合無料配信するとしています。


「ABEMA de DAZN」自体はプラットフォームを貸しているものなので、ABEMAでDAZNのコンテンツが配信されているといってもDAZNの独占であることには変わりないのですが、無料配信の試合については何かしらのお金が動いているものと考えられます。

ここからは過去にさかのぼっての昔話です。前々回のサイクル(2018-19シーズンから3年)では、当初スカパーとDAZNが権利を持っていましたが、3年目となる2020-21シーズンではスカパーが撤退。一時的にDAZNが独占となっています。


しかし、2020年11月にはフジテレビが参入。DAZNの独占はあっさりと崩れました。この時、セリエAの代理店はIMGでした。

前回のサイクル(2021-22シーズンから3年)では代理店がIMGからinfrontに変更されていますが、それでも同様のことが起こりました。当初はDAZN1社での配信でしたが、2023年2月からSPOTV NOWが参入したのです。


ということで「セリエAは独占できない」という話がこれまでまことしやかに伝えられてきました。当ブログもそれを伝えてきた一員ではあるのですが。そして、代理店が替わってもポリシーは変わらないということは、代理店側の意向ではなくセリエA側の意向が強いのでは・・・とも思われました。


ただ、実際のところそれが事実だったかを検証するのは難しいです。2社並列の場合、各社には交互に2試合の独占ライブの権利が与えられましたが、このパッケージを全部買い占めてしまえば独占することもできたのかもしれません。そこは謎として残ります。

話を戻しますと、今回のサイクルでは新しい風が吹いています。セリエAは代理店を使わず、直接販売する方針を打ち出したのです。また、従来は3年だったサイクルも最長5年に変更されました。大きくポリシーが変更されたことで、パッケージ構成もまた変化する可能性が出てきました。

しかし、イタリア国内での放映権の決着が長引き、自ら販売するのはいささか荷が重かったのでしょうか。日本を含むアジア36か国・地域においては再びinfrontと代理店契約を結んでいます。


独占が認められるのか、それとも認められないのかは今回の最大の争点とも言えましたが、今回のDAZNの発表によって独占であることが判明しました。開幕ギリギリでの発表となってしまったのは、このあたりの調整に時間がかかったのかもしれません。単純に金額の問題だったかもしれませんが。


なお、infrontの代理店契約は3年間となっているため、DAZNの契約がそれを超えることはありません。今回の発表では「複数年」となっていますが、おそらく3年契約でしょう。

今回発表されたDAZNの配信ラインアップには、セリエAの横に独占を示す「*」マークが付いています。ただ、EFLは独占なのにカラバオカップには付いていないなど、気になる点もあったりします。サブライセンスの可能性を匂わせているかもしれません。

あと、先日グローバルでの放映権獲得が発表されたイングランドのナショナルリーグ(5・6部に相当)についてはラインアップされていません。こちらは別料金のパッケージになるっぽいんですが、まだ準備ができていないのか。日本ではたいして視聴者は見込めないと思われますが、いちおう気にしておきましょう。

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