セリエAとリーグ・アン、放映権販売に顕著な遅れ。
まもなく欧州のサッカーシーズンは本格的に開幕を迎えますが、ご存知の通り、日本ではセリエAの放映権がいまだに確定していません。本日中に発表がないと、開幕戦が放送・配信されない危機に陥ることになります。
しかし、同様の問題を抱えている国は他にもあると聞いています。放映権があるという話は調べやすいのですが、ないという話は調べにくく、情報まとまっておらずすみません。
放映権がある国でも、例えばイギリスではTNT Sportsが契約を3年間延長しているのですが、昨シーズンまでは毎節5試合放送があったのに、開幕節の放送予定が2試合しかないことが判明しています。
【追記 8/20】
残りの試合についてOneFootballが権利を獲得しました。
セリエAの場合、イタリア国内での放映権の決定が遅れたことに加え、以前はinfrontと代理店契約を結んでいたものが、今回から多くの地域で代理店を使わず直接販売することになったため、いろいろと混乱が生じているように思われます。
ただし、日本を含むアジア36か国・地域においては引き続きinfrontが代理店です。infrontと言えば、ぎりぎりまで交渉するというイメージがどうしてもつきまといます。今回はついに直前まで引き延ばされてしまいました。
さらに深刻なのがリーグ・アンであり、フランス国内の決着がそもそも最近でしたので、国外のセールスにまで手が回りません。国内が決まる前の5月にinfrontと代理店契約を結んでいますが、国内で決着しないと相場が分かりませんので、どの国もなかなか手が出ないでしょう。
イギリスではセリエAと同様にTNT Sportsが権利を持っていましたが、どうやら更新しないことを決定したようです。他の契約も発表されていませんので、このままだとイギリスでリーグ・アンは放送されないことになります。
他にもアメリカ、中東、インドなどで放送が決まっていないとのこと。アフリカ中南部(いわゆるサブサハラ)についてはCanal+が契約したと報じられています。フランス国内では嫌気がさして獲得から降りてしまったCanal+ですが、落ち目のところを拾うのは抜け目なしと言ったところか。
アメリカや中東ではbeIN Sportsが権利を持っていましたので、最終的には拾うことになるかとは思いますが、国内の権利と組み合わせていろいろと条件闘争になりそうな感じです。
【追記 8/17】
想定通りと言いますか、アメリカとMENA(中東・北アフリカ)などでbeIN Sportsが権利を得たとのことです。
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