スペインDAZNが新プラン発表。仏ではボイコット運動?
欧州サッカーシーズン開幕を前に、スペインのDAZNは料金プランを改訂しました。
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- モータースポーツプラン: 月29.99ユーロ (年間契約で19.99ユーロ、一括払いだと219.99ユーロ)
- サッカープラン: 月29.99ユーロ (年間契約で19.99ユーロ、一括払いだと219.99ユーロ)
- プロプラン: 月39.99ユーロ (年間契約で29.99ユーロ、一括払いだと329.99ユーロ)
- プロプラン(マルチユーザー): 月59.99ユーロ (年間契約で44.99ユーロ、一括払いだと329.99ユーロ)
今年からF1の放映権を獲得したことにともない、モータースポーツプランを新設。また、従来はラ・リーガ限定プランだったものが、サッカープランに拡張されました。DAZNは欧州5大リーグのうちリーグ・アンを除く4つを押さえています。
すべてのコンテンツが視聴できるプロプランですが、従来のプラン(DAZN Total)が月29.99ユーロなのに対し39.99ユーロ。年間一括払いだと299.99ユーロ→329.99ユーロと値上げになります。ただし、従来プランの加入者についてはそのまま提供が続き、強制的に新プランに移行されるといったことはないそうです。
女子サッカーのみ視聴できるプラン(DAZN Victoria)もありましたが、こちらは新しいプランには載っていません。
今シーズンからリーグ・アンの放映権を獲得したフランスでは、月額39.99ユーロ(年間契約で29.99ユーロ)に設定されました。リーグ・アンの全試合を視聴したいユーザーは、もう1社のbeIN Sportsにも加入する必要があります。こちらの料金は月額15ユーロです。
DAZNのシェイ・セゲフCEOは地元メディアのインタビューで「公正な価格である」ことを強調しているそうですが、まぁ新しいことを始めれば反発が来るのは当然であり、フランス国内では「高い」との声が噴出。SNSでは #BoycottDAZN なるハッシュタグもできているそうです。
放映権については買った側の責任だけでなく、売った側にも責任があります。DAZNは今回の契約で加入者150万人を目標としており、達成すればリーグに5,000万ユーロのボーナスを支払いますが、未達であれば途中解約のオプションが設定されています。このノルマを達成するには、リーグ・アン側の努力も当然求められるわけです。
もうひとつ、フランスのユーザーが不安がっているのは中継の質です。従来の中継よりも質が落ちることを警戒しています。直前まで決着がつかなかったので、準備不足なところは当然出てくるでしょうが、初動でつまずくとリカバリーが大変なのは日本にお住まいの方であれば分かるでしょう。
DAZNは開幕節のうち、トゥールーズvs.ナント戦を無料配信すると発表していますが、無料でアクセスが殺到するとそれはそれで心配です。まずは無事に開幕節を乗り切れるでしょうか。
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