ツール・ド・フランス、WBDと契約延長。英では独占に。
ツール・ド・フランスなどの主催者であるASO、およびASOの傘下でブエルタ・ア・エスパーニャなどを主催するUnipublicは、EBU(欧州放送連合)と結んでいる放映権契約を5年間延長したことを発表しました。新たな契約は2030年までとなります。
また、EBUからのサブライセンスという形で放映権を獲得しているWBDとの契約もあわせて延長され、ユーロスポーツ / discovery+ / Maxといった放送・配信サービスを通じて引き続きレースが中継されます。
EBUはヨーロッパの公共放送など主要なテレビ局が加盟しており、EBUが契約したコンテンツは基本的に無料で提供されます。今回の契約では13か国でツール・ド・フランスが無料で中継され、他の国ではWBDによって有料で中継されることになります。
ここで問題となっているのは、イギリスの民放局であるITVが今回の契約に含まれていないということです。つまり、イギリスでは再来年(2026年)からツール・ド・フランスはWBDの独占となり、有料になる可能性が高まっています。
WBDは昨年「GCN+」のサービスを終了。GCNの運営会社も創業者らに再度譲り渡していますが、引き続きサイクルロードレースの中継には力を入れていく方向です。
なお、日本ではGCN+の撤退にともないコンテンツが宙に浮いていましたが、WBDと正規にライセンス契約を結んだ「Staylive Cycling」にて配信が復活しています。
日本でツール・ド・フランスなどを中継しているのは引き続きJ SPORTSです。2021年には、当初2022年までだった契約を延長したことが発表されていますが、具体的に何年間延長したのかは明らかにされていません。まぁ、少なくとも3年以上だとは思いますので、来年(2025年)に関しては問題なく放送されるものと思われます。
0コメント