フジテレビのF1中継、地味に改善。そしてDAZNは…

2019年シーズン、フジテレビにおけるF1の中継体制がちょっとだけ改善された。

具体的に言うと、昨年まではテレビチャンネルの加入者でなければネット配信を視聴することはできなかったが、今年からはネット専用サービス「フジテレビNEXTsmart」のみに加入している人も視聴できるようになった。

※もっとも見逃し配信はないとのことで旨味もないのですが…

本来フジテレビが購入している放映権は有料放送向けであり、ネット配信向けの権利は含まれていなかったと考えられる。テレビ加入者がネット視聴できるのは、あくまでテレビと同じものをネット経由で見ているという立て付けだったはず。

それが今シーズンから改善されたということは、契約内容に何かしらの変更があったことが考えられる。新たにネット配信の権利も購入したのだろうか。だとしたら、DAZNとのバッティングはあるのだろうか。

現時点ではDAZNがF1の配信を止めるといった情報はない。昨シーズンの総集編も1月末までは視聴できる。もしフジテレビがネット配信の権利を独占したのならきちんとプレスリリースに明記するだろうし、未確認ながら、DAZNが配信したメールマガジンの中にF1について触れられていたという情報も。

ということで、いまのところDAZN撤退の気配は感じられないのだけど、いちおう注意しておくことにしましょうう。

DAZNにとって大きな変化と言えば、解説の中野信治さんがチーム無限の監督に就任したこと。スーパーGT・スーパーフォーミュラともに参戦とのことで、スケジュールが重なるレースについては事実上出演できなくなる。

また、昨年からスーパーGTの実況は全戦サッシャさんが担当しているため、スーパーGTと重なるレースでは二人とも出演しないことが確定する。

新たな解説者を呼ぶのかどうかはわからないけど、昨年は実況なし、解説のみのスタイルで中継したことも何度かあったので、今年はこのスタイルが増えるのかも？とくに田中さんの仕切り能力に負うところは大きくなりそうです。