Lemino、J3リーグ全試合を無料ライブ配信。

Leminoは、J3リーグの全試合を無料でライブ配信すると発表しました。11月24日(日)に一斉キックオフとなる今シーズンの最終節からが対象です。その後、J2昇格プレーオフと、来シーズンのリーグ戦全試合を配信するとしています。

今シーズンより、J3リーグはDAZNとの独占契約から外されています。それに呼応する形でLeminoが新たに参入し、八戸・岩手・福島の試合を中心に毎節3試合を無料でライブ配信してきました。また、ルヴァンカップについてもディレイ配信を行っています。


その流れからさらなる配信拡大が期待されましたが、全試合ということで素晴らしい回答が出てきたと思います。NTTグループだった大宮アルディージャをレッドブルに売却したことで、気兼ねなく全クラブを対象にした施策を打てるようになったとも言えます。

なお、DAZNも今シーズンから新たに2年契約を結んでいるため、来シーズンも引き続き配信される予定ですが、無料というのはやはり大きな魅力です。これだとDAZNは損をするのではないか・・・とも思ってしまいますが、おそらく何らかの措置はあるのかな、と。


そもそも放映権料はそんなに高く設定されてないでしょう。J3に必要なコストとしては、映像制作費(年間380試合+プレーオフ3試合)、そして各クラブへの配分金(2,000万×20=4億円)がありますが、それらを差し引くと赤字でも全然おかしくありません。


早い時期に発表したことは歓迎すべきですが、その一方で来年の「DAZN年間視聴パス」については一部のクラブで販売が始まっています。J3降格・残留が決まったクラブも含まれており、すでに購入した人からは不満の声があがるでしょう。

再来年(2026年)以降については白紙です。そもそも秋春制への移行にともない、2026年春はハーフシーズンとなり、J2・J3は混合で開催される予定ですので、このあたりの権利がどうなるかは改めて決めないといけません。


DAZNはJ1・J2について2033年まで契約していますが、このハーフシーズンを含めるのか、それともまったく別の大会という扱いにするのかなど、詰めておかなければならない点はいくつもあります。まぁ、水面下ではおおむね合意しているものとは思いますが。

配信に限らず、ローカルへの露出増加は現在Jリーグが注力している課題です。DAZNとの契約から解放されたことで、地元CATV局での中継も徐々に増えてきています。とくにJ3については地上波だけでなく、CATVへの露出が大事になってきます。


今年のJ3リーグについては、以下のCATV局で試合の中継があったことを確認しています。来年はさらに増えることを期待します。

  • 鳥取→中海テレビ
  • 岐阜→CCN
  • 富山→ケーブルテレビ富山


DAZNが独占している権利は「有料放送およびインターネット配信」であり、CATVもその範疇に含まれると解されていました。ちなみに、無料放送についてはもともと独占ではありません。この点はよく誤解されるので、当ブログでは繰り返し注意を喚起しております。

先日もお伝えした通り、Leminoでは海外サッカーに特化した「Lemino Football」の配信も始まっています。こちらは有料コンテンツなのですが、明確にサッカーに力を入れてきました。ボクシングや「Number TV」といったスポーツコンテンツも揃いつつあります。まだまだ攻勢がありそうな予感です。

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