メキシコ・リーガMX、投資受入と引替えに一括管理へ。

メキシコのリーガMXは、投資会社のアポロ・グローバル・マネジメントから12.5億ドルの出資を受けると報じられています。1部リーグ全18クラブの承認が必要ですが、可決される可能性が高いようです。


また、NFLがこの取引に参加するのではないかとも書かれています。NFLはメキシコでの知名度アップをめざしており、最近ではメキシコシティで公式戦の開催も行っていますが、競技の枠を超えたフットボール連合に発展するかもしれません。

アポロ社との話は2年前にも持ち上がっていましたが、この時には成立しませんでした。この時は、今後50年間にわたって、メキシコ国外を対象とした放映権料の20%を分配することが条件となっていました。2年以上が経過し、この条件は修正されているものとみられます。


リーガMXの放映権はクラブによる個別管理となっており、一部のクラブはアメリカの放送局に放映権を販売していたとのこと。しかし、今後分配を行うためには、放映権を一括管理する会社を設立することが求められています。

一括管理がよいのか、それとも個別管理がよいのか。サッカーでは個別管理はもはや少数派です。また、ローカル向けの放映権のみ個別管理として、全米向けや国外向けは一括管理するという方式もあります。MLBやNBAがそうですね。かつてはMLSもそうでしたが、現在はすべて一括管理に移行しています。


ヨーロッパだとポルトガルが個別管理となっていますが、政治的な圧力もあって、2027-28シーズンまでに一括管理に移行する方針です。また、国外向けについては放送局のSport tvが全クラブまとめて販売しているので、事実上の一括管理だとも言えます。

同じく個別管理となっているブラジルでは、LFUとLibraという2つの連合が存在しており、来年以降の契約を争っている状況です。こちらも以前一括管理をめざす動きがあったのですが、利益の配分案がまとまらず、分裂したという経緯があります。

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