WOWOW、AmazonにCH提供。スカパーはPPVチケット開始。
WOWOWは、Amazonプライムビデオ内に「WOWSPO」チャンネルを開設しました。月額は1,980円で、サッカー・テニス・ラグビー・ボクシングが視聴可能だとのこと。
WOWSPO自体はすでにABEMAで提供しており、金額も変わらないのですが、よくみると提供されるコンテンツが異なっています。
- 両方に提供: サッカー(欧州CL/EL)、テニス(全英除く四大大会)、ラグビー(国際試合)
- ABEMAのみに提供: バスケットボール(NBA)
- Amazonのみに提供: ボクシング(エキサイトマッチ)
- どちらにも提供せず: ゴルフ(LPGA)
ゴルフ(LPGA)がどちらも対象外というのはなんとなく分かるのです。LPGAは以前「GOLFTV」で配信されていたことがあります。GOLFTVの撤退後は実質的にWOWOW独占となっていますが、テレビとネット配信の権利が分割されており、WOWOWはテレビしか保持していないと考えれば整合性がとれます。WOWOWが自社でやっている「WOWOWオンデマンド」で配信するのはOKですが、他社のプラットフォームに提供するのはNGなのでしょう。
ただ、NBAとボクシングが分かれているのは理解が難しい。とくにサービス内容を差別化する理由などないはずです。NBAは楽天からのサブライセンスですが、ご存知の通り2025-26シーズンからアメリカでの放映権契約が更新され、Amazonも獲得することが決まっています。このことが何かしらの形で影響していると考えるのは邪推でしょうか。でも、ボクシングをABEMAに出さなかった理由はそれだけでは説明できません。
話は変わって、スカパーは会員にならなくてもPPVの視聴ができる「スカパー!Sチケット」の提供を開始したと発表しています。スカパーは、その前身である「パーフェクTV」時代からPPVを提供しており、日本にPPVの概念を普及してきた先駆者的な存在と言ってもよいかと思います。
ただ、あくまでPPVは会員向けのサービスであり、会員になれば月額の基本料金がかかります。それを今回なくしたというのは地味なようで大きな転換です。今後、チャンネル単位で契約する形態が縮小していくことを見据えています。スポーツに限らず音楽・映画・演劇などさまざまなコンテンツが対象になり、気軽にスカパーを使ってもらう環境を作ります。一方、会員としての定着はあまり重視しないのかもしれません。
第一弾のコンテンツは、なぜかプロ野球選手による将棋大会「球王決定戦2024」です。毎年恒例のコンテンツではあるのですが、なんか渋い。そういえば、今年は渡辺明九段ではなく、森内俊之九段なんですね。
(プレスリリースの字が間違っているので、スカパーさん修正お願いします)
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