UFC、米で年間10億ドル超を射程に。

今年(2025年)をもってESPNとの放映権契約が切れるUFCですが、新たな契約では年間10億ドル以上を目標にしているとのこと。


現在の放映権料は年間3億ドルで、それにPPVの売上が加わることから、ESPNの支払いは年間4.5億ドル程度と推定されています。それを倍以上にしたいとの計画です。

UFCと同じTKOほーディングスの傘下であるWWEは、今年から「RAW」の権利をNetflixに販売。10年契約で、放映権料は年間5億ドルと推定されています。これに追随する形で、UFCの新たな契約も10年間になるのでは・・・とも推測されています。


今年4月まではESPNとの独占交渉期間とのことですが、だいたい独占交渉はまとまらないと考えてよいかと思いますので、5月以降には他社との交渉も活発になっていきます。Netflixも有力な候補ですし、WBD・Amazon・YouTubeといった名前もあがっているようです。もちろん、複数社に分割される可能性もあります。

2025-26シーズンからNBAの放映権を失うことが決まっているWBDは、それによって浮いた資金をどこに振り向けるかが注目されており、昨年の時点からUFCの放映権に興味を示していました。


WBDは、ESPNの親会社であるディズニーらと合弁で「Venu Sports」を開始する予定でしたが、先日突然この計画が撤回されています。昨日の友は今日の敵、改めてWBDはESPNと戦うことになるのでしょうか。

先日、TKOはサウジの資本と組んでボクシングの興行に参入する見込みと報じられており、UFCの交渉にはこちらの動向も影響してくるものと考えられます。TKOがMMA・プロレス・ボクシングと格闘技全体を束ねる存在になったことで、おのずと交渉力も強くなっています。

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