幻のVenu Sports、圧倒的に安かった?
ディズニー(ESPN)・FOX・WBDの3社合弁によって始まるはずだったスポーツ専門のストリーミングサービス「Venu Sports」は、先月突如サービス開始を断念すると発表され、幻に終わりました。
発表されたのが昨年2月6日で、翌7日には当ブログでも「速報」として記事を出しました。あれから1年も経ったのですね・・・
CATVや衛星放送と契約せず、ストリーミングでスポーツコンテンツを視聴する場合、「YouTube TV」や「Hulu + Live TV」などといった、いわゆるインターネットテレビ(vMVPD)との契約は避けられません。これらは月額80ドル以上のコストがかかります。
Venu Sportsの料金は月額42.99ドルと告知されていました。日本円だと7,000円近くになるので、これでも高いじゃんと思われるかもしれませんが、従来に比べればだいぶ割安になることが期待されていたわけです。
Venu Sportsは幻となりましたが、年内にもESPNが単独でストリーミングに進出するとされています。それを警戒してか、従来のCATV業者もおそらくVenu Sportsへの対抗策と考えられるプランを出してきています。
DirecTVは「MySports」というパッケージを発表しました。DirecTVにも「STREAM」というストリーミングのサービスがあるのですが、こちらは月額86.99ドルという設定です。そこからスポーツのチャンネルに絞り込んだのがMySportsというわけですが、価格は月額69.99ドルであり、正直なところ割安感は薄いです。
また、Comcastも「Xfinity Sports & News TV」というパッケージを発表しました。名前の通り、スポーツだけでなくニュースチャンネルも含まれているのですが、こちらの価格は月額70ドルです。まったく、どいつもこいつも高いですね。
もちろん、チャンネル数を絞り込んだサービスというのも存在していて「スキニーバンドル」と呼ばれています。Comcastには「NOW TV」という月額20ドルのサービスもあったりするのですが、これではスポーツはほとんど見られません。
それだけ、スポーツのコンテンツが多くのチャンネルに分散していて、放映権料も莫大なものになっていることを意味します。スポーツ特化型のサービスは、他ジャンルのコンテンツの視聴者が支払う料金に頼ることができません。独立採算となると、どうしても割高になります。DAZNの苦戦っぷりを見ていれば、まぁ一目瞭然な話ではあるのですが。
なるべく安くしようと思ったら、多くの契約数を獲得してスケールメリットを活かすのが最大の戦略であり、Venu Sportsはそれをめざしたため、結果的にもっとも割安なサービスになる予定だったことになります。あくまでも相対的な意味での「割安」ですからあしからず。
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