DAZN、クラブW杯のサブライセンスを進める。
6月に開催されるFIFAクラブワールドカップのグローバル放映権を獲得したDAZN。無料で全試合を配信する予定ですが、それと同時にテレビ局へのサブライセンス提供を進めています。10億ドルとされる放映権料をまかなうにはこれも大事なことです。
開催国であるアメリカでは、スペイン語放送局のTelevisaUnivisionと契約しました。スペイン語の中継映像を共同で制作し、アメリカ国内で18試合を放送します。また、大会終了後もDAZNとパートナーシップを組み、DAZNが保有するスポーツコンテンツをサブライセンスしていくとのことです。
DAZNはサウジの投資ファンド・SURJから10億ドル相当とされる出資を受けましたが、サウジの放送局であるMBCともサブライセンス契約を結んでいます。放送されるのは中東とエジプトです。サウジからはアル・ヒラル、エジプトからはアル・アハリが大会に出場します。アル・ヒラルからは最近ネイマール選手が離脱しましたが、また大物獲得を狙っていそうですね。
MBCは以前ドバイを拠点としていましたが、2018年にサウジの政府系企業が株式の過半数を取得。2022年にはリヤドに移転しています。また、昨年にはサウジの投資ファンド・PIFに株式が付け替えられています。
SURJはPIFの傘下にありますので、ある意味MBCは親戚のような企業です。そこからサブライセンス料が入るということは、DAZNに対して別ルートから支援していると言ってもよいでしょう。
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