【日経】U-NEXT & Amazonインタビュー

昨日(3月4日)付の日経新聞に、U-NEXTの堤社長と、Amazonの石橋事業本部長のインタビュー記事が掲載されました。私、珍しく日経新聞を購入して読みました。なかなか紙の新聞を読まなくなってしまいましたが、時々は読んでみるのがいいかと思います。

電子版の記事は以下となります。有料なので記事の詳細をお伝えすることはできませんが、興味のある方はぜひ読んでみてください。

この記事は先日お伝えした、来年のFIFAワールドカップに関する記事の続編的なものです。なので、その際に私が書いた記事もあわせて紹介しますが、今回の記事を読んで若干認識を買えなきゃいけないな、と思いました。


ワールドカップの放映権に関してU-NEXTが有力候補ではないかと書いたのですが、堤社長によるとワールドカップやWBCといった大型イベントについては「慎重に見ている」とのことです。


逆にAmazonの石橋氏はワールドカップについて「ご縁があれば色々ある」と内心興味があるような発言をしています。WBCについては前回配信を行っただけに「やりたい」と積極的です。

U-NEXTの決算発表では、サッカーパックはすでに黒字水準であるとしています。プレミアリーグの初年度の放映権はSPOTV NOWが放棄したものであり、若干割安感があるのかもしれませんが、月額2,600円という価格が高すぎず安過ぎずの設定で貢献しているのでしょう。ファミリーアカウントに対応していない、複数試合の同時視聴ができないといった不満は聞こえてきますが、そこまで悪い評価ではありません。


現時点で採算がとれているからこそ、ワールドカップに巨額の投資をする必要性はあまり感じていないということになります。どこが放映権を獲得するにしろ、日本代表選手の今後の活躍を観たいのであれば、必然的にプレミアやラ・リーガの権利を持つU-NEXTに流れてくるという算段です。

Amazonは昨年コパ・アメリカの中継を行い、日本では初めてサッカーコンテンツに進出しています。これまではボクシングや侍ジャパンなど大きなイベントを継続して配信する姿勢でしたが、先日MLBやNBAの配信を発表し、レギュラーシーズンの中継も行っていきます。もっとも、NBAについてはAmazonのグローバル契約の一部なので、そのついでと言った面もありますが。


Amazonは通販を筆頭に他のサービスも持っていますので、定期的に大きなイベントを行うことで集客し、全体で回収するというスタイルが合っているのでしょう。いわば「プライムデー」などと似たような扱いと言えます。


また、今回のインタビューではさらにニッチなスポーツに参入する可能性をほのめかしています。一部は追加料金になる可能性もあるとのこと。すでに「プライムビデオチャンネル」を通じて多くのスポーツは視聴できますし、「NBA League Pass」の提供開始も予定されているのですが、Amazon自らが獲得するとなると重みが違ってきます。

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