経営難のメキシコFOX Sports、米FOXを提訴。
経営難のため、最近になってスポーツの放映権を続々と失っているメキシコのFOX Sportsですが、本家とも言えるアメリカのFOX Corporationに対して訴訟を起こしました。また、リーガMXに所属するパチューカとクラブ・レオンも対象になっています。
以前お伝えした記事にも書いた通り、メキシコのFOX Sportsは現在アメリカのFOX傘下ではありません。ディズニーがFOXのエンターテインメント部門を買収した際に、メキシコの地元メディアグループに売却されています。昨年から買い戻しの動きが出ているのですが、これが停滞していることが目下の経営難にも影響しています。
以前の記事にも、パチューカなどが撤退したと書いたのですが、パチューカとクラブ・レオンは今年からアメリカのFOXと放映権契約を結び、傘下の「Tubi」で無料配信するとしています。
メキシコ側の言い分としては、他社のオファーと同等以上を提示すれば契約を延長できる優先権があり、それが無視されたとのこと。メキシコの裁判所はこの主張をふまえ、新しい契約を一時停止する仮処分を下したとのことです。
パチューカとクラブ・レオンはともに今年のクラブワールドカップの出場権を獲得していますが、実はオーナーが同じです。正直、1部リーグに同じオーナーのクラブが存在すること自体がよく分かりませんし、FIFAがそれを黙認していることも理解に苦しみます。
当然ながら抗議の声もあがっており、コスタリカのアラフエレンセはFIFAに抗議文を送っています。CONCACAFにおいてコスタリカはメキシコ・アメリカに次ぐ存在であり、どちらかが失格になれば繰り上げ出場の可能性が出てくるだけに必死です。ただ、これも今回の大会、そして2026年のワールドカップの成功という目的の前に潰されるのでしょうけど。
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