MLB、ESPN撤退の後釜にNBCが名乗り。
今年限りでESPNとの放映権契約が終了するMLBですが、その後釜候補としてNBCユニバーサルの名前が浮上。ウォール・ストリート・ジャーナル紙はNBCが正式にオファーを出したと報じています。
ESPNの放映権料は年間5.5億ドルとされますが、NBCの提示額はそれより下回っているとのこと。ただ、ESPNは2億ドルを提示していたとも報じられており、さすがにそれ以下ということはないかと思われます。他にもAmazonなどが関心を示しているとみられており、MLBとしてはなるべく減額を抑えたいところです。
先日、NBCユニバーサルは傘下の有料チャンネルを分離独立させ、新会社「Versant」の設立を発表しています。Versantのほうでもスポーツを獲得する姿勢を示していましたが、今回はNBCのほうが交渉相手となります。
ESPNが保有する権利には、日曜夜の"Sunday Night Baseball"が含まれます。NBCはNFLの"Sunday Night Football"を放送しており、また来シーズンからはNBAの権利を獲得。NBAにも日曜夜の試合が含まれているため、これらを合わせると通年で日曜夜がスポーツ中継となります。
もちろんシーズンは一部重複するので、その際は傘下のストリーミング「Peacock」で配信したり、またVersantのチャンネル(USA Networkなど)にサブライセンスすることも考えられます。
NBCは2022年からMLBと2年契約を結び、日曜のデーゲームをPeacockで配信していました。放映権料は年間3,000万ドルとされますが、あまり成果は得られなかったようで契約は延長されず。2024年からはセットトップボックス大手のRokuに移動しています。
Rokuの放映権料はNBCよりもさらに下がり、1,000万ドル程度だとも報じられています。この値下がりっぷりがESPNを苛立たせ、今回の中途解約の要因ともなっているわけですが、そこをまたNBCが安くかっさらうとなれば、なかなかの商売人であります。
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