カンザスシティの新スタジアム、川を挟んだ誘致合戦。

同じカンザスシティを本拠地とするNFL・チーフスとMLB・ロイヤルズ。ホームスタジアムは隣接しており「ハリー・トルーマン・スポーツ・コンプレックス」と呼ばれる区域を形成していますが、この土地は2031年1月までのリース契約となっており、両球団ともそれ以降の計画をどうするか、決定を迫られている状態です。


  • カウフマン・スタジアム (MLBロイヤルズの本拠地)
    • スタジアムの移転を希望
    • 新設には20億ドルが必要と見込まれる
    • ロイヤルズは10億ドルを負担する意志あり
  • GEHAフィールド・アット・アローヘッド・スタジアム (NFLチーフスの本拠地)
    • 2031年以降もとどまることを希望
    • 老朽化のため改修が必要
    • 改修の場合、費用は8億ドルと見込まれる
    • チーフスは3億ドルを負担する意志あり

カンザスシティは川をはさんでミズーリ州とカンザス州にまたがる都市圏です。スタジアムはミズーリ州ジャクソン郡にありますが、カンザス州側も移転候補地として誘致活動を行っています。カンザス州は、スタジアムの建設費の最大70%を負担すると表明しています。財源は州が発行する債券があてられます。


2024年4月、ジャクソン郡はスタジアムの新設・改修費用を支援するかどうかの賛否を問う住民投票を実施しましたが、反対多数で否決されました。そのため、カンザス州への流出を阻止すべく、ミズーリ州側が新たな対策を打ち出す必要に迫られたのです。


ミズーリ州議会は今月に入って、以下の案を可決しています。カンザス州からのオファーは6月末が期限となっているため、どちらの案を受け入れるかまもなく決まる見込みです。

  • 建設費の50%を負担 (財源は債権)
  • 両スタジアムに対して最大5,000万ドルの税金を免除
  • アローヘッド・スタジアムの改修に11.5億ドルを支援

この話題、およそ2年半ほど前に記事になっていました。ということは、それから一向に進展していないことになるのですね・・・。期限が決まっているだけに、そろそろ決めないといけません。

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