DAZN笹本氏、PIVOTに出演。

DAZN Japanの笹本裕CEOが、経済系の動画を配信している「PIVOT」に出演しています。PIVOTはなぜかサッカービジネスの動画も多く配信しており、今回はクラブワールドカップが開催されるタイミングで笹本氏にオファーしたのでしょう。


前後編あわせて75分という大作なので全部観るのは大変ですが、前編についてはDAZNに日頃寄せられる不満をぶつけるという感じの内容です。笹本氏が就任したのは昨年2月のことなので、それ以前の決定には関わってませんから、そのことを聞いたところでガス抜きにしかなりません。裏を返せばそれが出演の狙いであるとも言えます。


また、外資系企業ですから日本支社のトップに与えられている権限は限られています。経済チャンネルということもあり、質問者の皆さんも笹本氏がどれだけの権限を与えられているのか、距離感を探っていく前半戦だったと言えるでしょう。

なので、お互いの距離感が詰まってきた後半戦のほうが見どころが多いと感じました。寄せられるコメントも前半では正直レベルが低いと感じましたが、後半のコメントは比較的落ち着いています。まぁ、適当なコメントの人は後半までは観ないでしょう。


中にはDAZN側の要望でカットした発言もあるかもしれませんが、これだけの長尺ですからよほどの内容でなければカットしてないであろうとは考えられますし、この企画を受けたこと自体がすごいと言ってよいかと思います。悪名は無名に勝るのです。

この動画であげられた観点については、また今後の記事で少しずつ触れていくものと思いますが、当ブログ的に気になった発言を2つあげておきます。


まずは、これも一部で悪名高い「DAZNガールズ」についてです。笹本氏は「決してそこには我々の資金が必要とすることはない」と発言しています。(後半13分頃)


ある程度推測はつきますが、このユニットは要するにタイアップであり、DAZNとしてはさほどコストがかかっていないようです。また、目的はあくまでDAZNの認知度を上げることであり、すでに知っているスポーツマニアは最初から対象ではありません。このあたりの話は、先日「炎上」した「もりちゃんずコロシアム」とも重なるでしょう。この番組の話も前半に出てきますが。

もうひとつは、スポニチ・垣内記者の発言で「U-NEXTはプレミアリーグを従来(SPOTV NOW)の倍額で買ったらしい」(後半16分頃)というものです。


垣内記者は移籍情報をよくXに書き込むことで知られ、移籍情報で有名なロマーノ記者をもじって「カキーノ」という異名を持っています。ただ、個人的にはスポニチ所属の記者である以上、Xではなく記事で表現してほしいと思ってますが。


U-NEXTの放映権料についても、以前Xで同様の発言をしたと記憶していますが、上記の理由から当ブログでは取り上げませんでした。ただ、Xの個人的発言ではなく、PIVOTというメディアで発言した以上は取り上げる価値が出てきたものと判断します。

SPOTV NOWの契約は3年総額8,000万ドル(1年あたり2,670万ドル)と推定されています。実際には2年間で契約を打ち切ったわけですが、U-NEXTは残りの1年を引き継いだうえで、さらに6年契約を結んでいます。


そう考えると、最初の1年はSPOTVに準ずるものとして2,670万ドル、2年目からは倍だとすれば6年総額3.2億ドル(1年あたり5,330万ドル)という計算が成り立つわけです。果たして本当なんですかね。

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