【速報】WBC、東京プールスポンサーが懸念表明。

来年開催されるWBC・東京プールのメインスポンサーであるディップ株式会社(dip)は、WBCの日本における放映権をNetflixが獲得した件について懸念を表明しました。

https://x.com/dip_PR_/status/1962735868940296581

ディップは「バイトル」などの求人サイトを運営している会社であり、また今年6月にはB3リーグに所属する「さいたまブロンコス」のオーナーになっています。

ディップがWBCのスポンサーに就任したのは今年3月のことで、WBCのプレジデントを務めるジム・スモール氏も来日して記者会見が開かれています。また、大谷翔平選手のスポンサーでもあります。


Netflixの独占配信により、地上波での放送よりも露出が減ることが予想され、スポンサーとしては広告効果が薄れることが危惧されます。その点では、今回の懸念表明はむしろ当然のことであり、言う権利はあるものと思います。ただ、実際にどんな内容の契約書を交わしているのかは定かではありません。契約上、スポンサー料の減額であったり、あるいは撤退が認められているのかどうか。相手はアメリカ企業ですから大変そうですよね。

ただ、「多くの人々のWBCを気軽に楽しむ機会が奪われてしまうのではないか」という部分については疑問もあります。テレビを視聴しない人、保有しない人にとってはむしろNetflixのほうが気軽に楽しめるかもしれません。もちろん、ネットリテラシーの低い高齢者層にとってのケアは重要ですが、そこはNetflixと提携している通信会社などが懸命にサポートするんじゃないかと想定されます。


昨日も書いた通り、NetflixでもCMが流れるものと考えられ、その場合ディップには真っ先に出稿を依頼する営業が来ると思われます。水面下でもう接触しているかもしれません。その際、前回大会とさほど変わらないか、あるいはそれ以上の料金を要求されたらどうするのか。さすがに簡単には首を縦に振らないと思われます。

WBCの次回大会のスポンサーについて、ディップ以外は発表されていません。前回大会では日本企業がスポンサーを占めているため、今回は協賛を見送る企業が続出するというシナリオも充分に考えられます。


前回大会のスポンサー、侍ジャパンのスポンサー、そして大谷選手のスポンサーを務める企業には、確実にNetflixが営業をかけてくるでしょうから、どんな態度で臨むのかが問われます。主催者にとっては、それでも数倍に膨れ上がったとされる放映権料で充分利益を出せるという算段なのかもしれませんが。

ちなみに放映権料について、前回(30億円)の5倍にあたる150億円だという数字が独り歩きしていますが、こういうのは大きな数字のほうがインパクトが高いのでどうしてもそうなってしまいます。2022年のFIFAワールドカップでは、ABEMAが200億円を支払ったという話がまことしやかに流れましたが、実際には100億円未満だったとされます。そのあたりは今後の報道をみながら慎重に判断したいと思います。

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