リーグ・アン、beIN&Canal+と法廷闘争。

DAZNが撤退したため、自らのチャンネル「Ligue 1+」を立ち上げたリーグ・アン。昨シーズン終盤のDAZNの契約数は65万件程度だったとのことですが、「Ligue 1+」はすでに60万件の契約を集めたとのこと。上々な滑り出しのように見えますが、価格設定を安くしたのである意味当然とも言えます。これからが勝負どころです。


そんなリーグ・アンですが、放映権契約を行っているもう1社のbeIN Sportsと訴訟に発展したと報じられています。

その理由については以前にもお伝えしましたが、DAZNが撤退したにも関わらず、放送するカードの制約が変わらないことにbeINが不満を覚えています。beINはリーグ・アンの運営会社であるLFP Mediaに対して2,900万ユーロの支払いを求めているとのこと。


beINの放映権料は年間7,850万ユーロとされますが、7月中に支払われるはずだった1,800万ユーロのうち、実際に支払われたのは1,400万ユーロだったそう。つまり、残りの400万ユーロの支払いについては留保しています。これについて、LFPも支払いを求めるよう提訴しており、双方が訴える状態となっています。

LFPはかつて放映権を保有していたCanal+とも法廷闘争に入ったと報じられています。Canal+は現在のところ「Ligue 1+」の配信に参加していませんが、水面下では交渉が続いていたとのこと。第2節が開催される8月22日には配信が開始されることで内定していたそうですが、それをCanal+側が反故にしたのだそうです。

2020-21シーズンからリーグ・アンの放映権を獲得したのはCanal+と、スペインの代理店であるMediaproでした。しかし、Mediaproはコロナ禍で経営的にダメージを受け、また契約者数が伸びなかったことを理由に1年足らずで撤退してしまいます。


その後、Mediaproが手放した権利は再度入札にかけられ、Amazonが落札したのですが、価格は大きく下がりました。一方、Canal+の権利はそのままで、Amazonよりも高値になってしまったのです。Canal+は再入札を求めましたがLFPは聞き入れず。こちらも訴訟に発展したのですが、LFPの勝訴に終わったと聞いています。


しかし、どうやら現在もCanal+はLFPに対して当時の補償を求めており、その金額は6億ユーロに達しているとのこと。LFPは配信契約を結ぶ条件として、この要求を取り下げることを求めましたが、Canal+は首を縦に振りませんでした。まだまだ苦難は続きます。

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