欧州CLの入札開始へ。Netflixの参入に期待?
2027-28シーズンから始まる、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の新たな放映権サイクルに関して、10月から入札の手続きが開始される見込みです。
従来は国によって入札のスケジュールがばらばらに設定されていたのですが、次回の入札では時期を揃える方向で調整が進んでいるとのこと。これは、同時に複数の国に対して入札する業者を呼び込みたいという姿勢であり、それに該当するのはグローバルでサービスを提供しているストリーミング業者、具体的にはNetflixだったりAmazonだったりということになります。
2027-28シーズンから、UEFAのクラブコンペティションの代理店はアメリカのRelevent Sportsに変更されました。すでにアメリカではCBS(Paramount+)と2029-30シーズンまで放映権契約を結んでおり、放映権料は6年総額15億ドルと報じられています。
UEFAとRevevent Sportsとの契約は2032-33シーズンまでの6年間です。従来、欧州CLの放映権は3年サイクルでの契約となっていましたが、今回は6年契約も選べる形になると考えられます。
現在のサイクル(2024-25シーズンから3年間)における放映権料は、CL/EL/ECLを合わせて年間44億ユーロ(約7,700億円)とされます。もちろんこの数字を上回ることが目標ですが、UEFAとしては単に高い金額を提示したところに売るというわけではなく、リーチやマーケティング面でのサポートを加味して落札者を決定する意向です。
リーチの面ではまだまだ放送のほうに分があるため、ストリーミングが進出できる国は限られることになります。Netflixの名前がどうしても取り沙汰されるのですが、Netflixも「広告付きプラン」を提供している国がまだ限られているため、いきなりグローバルでと言った話にはならなそうです。まずはヨーロッパの主要国などがターゲットになると考えられます。
- ヨーロッパ主要国における欧州CLの放映権
- イギリス: TNT Sports、Amazon
- ドイツ: DAZN、Amazon (決勝戦のみ公共放送のZDFでも放送)
- スペイン: Movistar+
- イタリア: Sky Italia、Amazon
- フランス: Canal+ (決勝戦のみ民放局のM6でも放送)
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