海賊放送局beoutQにアメリカ様の制裁発動なるか?
今度はカタールが被害にあってる話も書いて中和しときましょう。
サウジアラビアに本拠地があるとされる海賊放送局「beoutQ」。サウジが国交を断絶しているカタールの放送局、beIN Sportsなどのコンテンツを勝手に再送信しており、beINだけでなく、スポーツの主催団体やエンターテイメント企業の怒りを買っている。
サウジといえば記者の殺害事件も記憶に新しいが、なにせお金持ちなのでアメリカも及び腰。そんな中で、アメリカ通商代表部(USTR)に対してサウジへの経済制裁も視野に入れた強硬措置を求める声が広がっているとのこと。
現在サウジはアメリカが指定する知的財産権の「監視国」となっているが、それを一段格上げして「優先監視国」とするか、さらに一段上の「優先国」にすべきとの要求が出ている。
このリストは「スペシャル301レポート」と呼ばれる。昔、貿易摩擦で「スーパー301条」なる言葉が話題になったことがあるけど、これはその知的財産権版にあたる。
なお、「優先国」は最高ランクに属するのだけど、現在指定されている国はない。えっ、あの国は指定されてないの?という驚きはある。さらに、かつては日本も「優先監視国」に指定されたことがあるのだという。どうも製薬絡みの問題らしいけど。
ということで、beoutQが栄えるほど多くのスポーツおよびエンターテイメントに携わる団体に被害が出るわけで、アメリカがいつ動くのかが待たれる。といってもそんなにガツンとはやれないだろうし、サウジも自分は関係ないと否定するだろうけどね。これ、もっと大きく取り上げないといかん問題ですよ。
beINがF1の放映権を更新しない、という話は以前にも紹介したのですが、その背景にはF1が具体的なアクションを起こしてくれないとの不満があるとのこと。
F1は現在アメリカ系のリバティ・メディア社が運営しているわけですが、毅然とした態度を示すヨーロッパ勢とはいささかスタンスが違うっぽい。最近はF1自体を売却するかも?なんて噂も出るくらいなので、F1という競技そのものに翳りが見えてきた感もあります。
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