仏YouTuber、U-21代表の放映権獲得。
フランスサッカー連盟(FFF)は、U-21代表に相当するフランス・エスポワールの試合について、フランス国内で人気のYouTuberであるザック・ナニ(Zack Nani)氏と契約を結んだと発表しました。期間は2027年に開催されるU-21 EUROまでのおよそ2年間で、ナニ氏のYouTubeやTwitchなどを通じて無料で試合が配信されます。
※U-21 EUROは予選開始時に21歳以下の選手で構成されるチームが参加する大会であり、本大会では23歳以下となります
ナニ氏はモロッコ出身・リヨン育ちで、地元リヨンの熱狂的サポーターだそうですが、今年8月にはサウジリーグの放映権を購入しています。サウジリーグの代理店はIMGなので、売るほうもすごいなぁ・・・と思いますが、もはやそういう時代なんですね。
リヨンからサウジリーグに移籍した選手もいます。今年1月にはベンラーマ選手が2部のネオムSCに移籍すると、クラブは2部優勝を果たしました。7月にはベンラーマ選手もネオムに移籍し、ともに1部リーグを戦うこととなっています。
確かにYouTuberがサッカーの放映権を獲得するのは珍しくなくなりました。スペインやブラジルでも事例がありますし、最近ではイギリスでブンデスリーガの放映権が販売されています。若者層にアピールするのには向いているメディアだと言うわけです。あとは「キングス・リーグ」の存在も忘れてはいけませんね。
とくに今回は選手も若手ですし、そもそも高い放映権料が得られるものではありませんから、とても合理的な選択だと言えるでしょう。
さて、今回の決定に衝撃を受けているのはリーグ・アンです。リーグ・アンはDAZNとの放映権契約を破棄し、今シーズンから自らのチャンネル「Ligue 1+」で試合を配信していますが、代表活動期間に配信するコンテンツとしてフランス・エスポワールの権利を狙っていたようです。
しかも、Ligue 1+は有料チャンネルであるのに対し、ナニ氏のチャンネルは無料ですからたまったもんじゃありません。リーグ側のあては外れました。連盟とのあいだに摩擦が発生しないといいのですが・・・と、つい余計なことを考えてしまいます。
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