DAZN、ベルギーリーグ放映権でも揉め事に。

今シーズンから、ベルギー国内でベルギーリーグの放映権契約を新たに結んだDAZNですが、契約条件について再交渉を行っていると報じられました。最悪の事態に発展すれば、わずか1年で契約を破棄することになったリーグ・アンの二の舞になりかねません。


リーグとの契約条件には、国内で広く視聴できる環境を確保するために、少なくとも2社にサブライセンスしなければならないという取り決めがあるとのこと。昨シーズンまではProximus・Telenet・Orangeという3社の通信事業者と契約を結んでいましたが、現在は1社も成立していないとのこと。

サブライセンスが成立しなかったという話はシーズン開幕時にも取り上げました。この時は、DAZNが従来よりも10~15%の値上げを提示していたとされ、戦略的に独占に持っていくように振る舞ったのでは・・・と想像していたのですが、サブライセンスが義務だったということが分かり、この予想はハズレであることが明らかになりました。

昨シーズンまでの権利もDAZNが保有していました。これは2020-21シーズンから5年契約を結んでいたEleven SportsをDAZNが買収したことによります。昨年実施された入札は不調に終わり、その後個別交渉を経て再度DAZNが権利を獲得していますが、その際に競合となっていたのがProximusとTelenetです。


彼らにとってみれば、DAZNはElevenの契約を引き継いだ以上、従来と条件が大幅に異なるのは受け入れられないようです。どうやらDAZNは相当な金額を前払いすることを要求しているとも報じられています。ただ、DAZNに近い情報筋はこのことを否定しているとも記されています。


放映権料は、昨シーズンまでが国外向けの権利も込みで年間1.03億ユーロ、今シーズンからは国内のみで8,400万ユーロとなっています。値上げが妥当なのかは微妙なところです。

「国内のみ」ということは、現在の契約には日本も含む他国の権利は含まれていないようです。現在日本のDAZNで配信されている権利は代理店(おそらくMediapro)を通じて契約していますので、リーグ・アンの時と同様、直接影響することはないと思われます。

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