Apple、MLSプレーオフを追加料金なしに。

10月22日(現地時間)より、アメリカのMLSはプレーオフが始まります。東西カンファレンスから上位9クラブ、計18クラブが出場し、トーナメントで優勝を決定します。かつてJリーグでチャンピオンシップが復活した時には非難囂々だったのを思い出しますが、アメリカではごく当たり前の発想です。


MLSの放映権はAppleがグローバルで獲得しており、「MLS Season Pass」を通じて配信していますが、今年のプレーオフについては「Apple TV」のサブスクリプションでも全試合を配信するとのこと。


Apple TVと契約していなくてもMLS Season Passを単体で契約できますので、追加料金と書くのは厳密には正確ではないのですが、従来のApple TVのユーザーにとっては追加料金なしでプレーオフを視聴できることになります。

先日、AppleはアメリカにおけるF1の放映権契約を結んだことを発表しました。F1については、MLSのようなパッケージを用意せず、Apple TVの中で配信します。また、F1が独自に展開しているF1 TV Pro(Premium)をサービス内に取り込み、こちらも追加料金なしで視聴できるようになります。


ですから、この発表によってMLSの立場は相対的に不利になってしまったわけです。MLS側としても露出を増やし、F1による加入者増にうまく便乗したいところです。

露出不足の対策として、MLSは今年から一部の試合の放映権を海外のテレビ局に販売するようになりました。日本でもGAORAが放送しています。


そのうえで、来シーズン以降のMLSをどうするのか。F1は追加料金なしで観られるのに、MLSは必要となると割高感が出てきます。一部観測では、MLS Season Passそのものを撤廃する可能性についても触れています。


AppleとMLSの契約は2023年から10年間であり、実績しだいでは途中で解約できるオプトアウト条項があるとされます。10年契約の中間と考えると2027年ですが、場合によっては来年(2026年)にも見直しが入ることも考えられます。

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