ハンド女子世界選手権、スカパーで"配信"。

11月26日に開幕する、ハンドボール女子世界選手権。日本国内では「スカパー!番組配信」で日本戦をライブ配信すると発表されています。


放映権自体は日テレジータスが購入しています。しかし、直前になって決まったこともあり、ジータスの番組編成に入れることができなかったようです。ライブ配信を視聴できるのは、スカパーの契約者で、かつジータスを視聴できる人に限られます。CATVなど、他の手段でジータスを視聴している人は残念ながら視聴できず、後日録画放送となります。

もうひとつ、ハンドボールファンの評判が悪いのは、日本戦以外が視聴できなくなってしまうことです。JHA(日本ハンドボール協会)からの発表には「今大会については、IHF公式YouTubeチャンネルの試合配信は日本から視聴ができません」との一文が記されています。


今年1月の男子世界選手権でも、放送・配信先は開幕直前まで決まらない状態でした。結果的に契約は成立しなかったようで、IHF(国際ハンドボール連盟)の公式YouTubeで配信されていてます。


放映権を買うこと自体は批判されるべきではありません。「どこも買わなければタダで観られる」という人もいますが、無料で配信するかどうかはあくまで主催者の判断に委ねられるもので、保証はありません。ただ、権利を持っているにも関わらず、ファンが視聴できる機会を自ら放棄するという行為には冷ややかな視線を浴びせるべきでしょう。


もちろん、主催者に細かい対応をどこまで期待できるかという問題もあります。日本だけのために一部の試合はジオブロックをかけ、他の試合はかけないという運用を迫れるのか。また、日テレとIHFの契約に対してJHAが介入できる余地は少ないというのも理解できます。それでも、JHAはなんとか働きかけられなかったか・・・とはつい思ってしまいますが。

ジータスは「リーグH」の定期放送を始めるなど、ハンドボールの中継を増やしているところです。今回の動きもその流れの中にあり、今後さらに拡大が期待されます。


ただ、リーグHの生中継は無料だったりします。もちろん無料なのはいいことなんですが、日テレ側も無料にするには理由が必要です。もしかしたら裏でスポンサーが動いている可能性もあります。日テレとJHAの力関係に歪みが生じていなければよいのですが・・・と、余計な心配をしてしまいます。

今後に向けての話もしておきます。IHFは代理店のSPORTFIVEと2031年まで契約しています。2022年3月の発表では、当初2025年までの契約を延長したと書かれており、すなわち2025年は契約の区切りであったと考えられます。

例えばドイツでは、2026~31年の契約が結ばれています。民放局のProSiebenSat.1と、ストリーミングのDynの2社に販売されました。同様に、日本でも2026年以降新たな契約が結ばれることを期待します。それがジータスなのか、それとも他社なのかはまた別の話ですが。

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