リーグ・アン、DAZNに続きbeINも撤退。
リーグ・アンは、beIN Sportsとの放映権契約が今シーズン限りで終了すると明らかにしました。2024-25シーズンからDAZNおよびbeINと5年契約を結んでいましたが、DAZNはわずか1シーズンで撤退。そしてbeINも2シーズンで撤退となります。
DAZN撤退にともない、リーグ・アンは自らのチャンネル「Ligue 1+」で試合を配信しています。beINの撤退により、全試合がLigue 1+で配信される予定ですが、料金は月額14.99ユーロから19.99ユーロに値上げされるとのこと。
beINとリーグ・アンが対立状況にあったのは以前にも取り上げた通りです。DAZNが撤退したにも関わらず、beINが放送するカードを自由に選べないというのが理由のひとつでした。
リーグ・アン内部も疑心暗鬼になっているようです。以前放映権を持っていたCanal+との関係は修復されていません。また、10月にはU-21代表の放映権がLigue 1+ではなくYouTuberのものとなり、フランスサッカー連盟(FFF)との関係も緊張していたとのこと。
Ligue 1+は、最初の発表では「100%リーグ・アンチャンネル」という名前になっていました。100%と言うわりにはbeINが毎節1試合を独占していたわけですが、名実ともに100%となります。しかし、それには痛みもともないます。
ファンにとってはひとつのサービスで全試合を視聴することができ、また値上げされるといってもbeINとセットで契約するよりは割安となりますのでありがたい話ですが、beINの放映権料は年間7,850万ユーロとされており、これを値上げ分で補うには少なくとも130万人以上の契約が必要となる計算です。
Ligue 1+の契約者は現在110万人程度と推定されていますが、直近の伸びが鈍化していると報じられています。「全試合」を売りに再浮上をはかりますが、最初からそうしたかったわけではなく、そうせざるを得なかったというのが実状です。
https://onefootball.com/fr/news/ligue-1-tv-plan-could-put-all-matches-on-ligue1-42101578
なおbeINですが、カップ戦(クープ・ド・フランス)の放映権入札に参加しており、公共放送のフランステレビジョンとともに落札する見通しだと報じられています。PSGと同じカタール資本であるbeINですが、リーグに対しては揺さぶりをかけつつ、サッカーへの関与は継続していきます。
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