【2025総集編】国内②: 超意欲的なドコモ、戦略にはブレも?
2025年、日本国内でもっとも話題をふりまいたのはドコモだったように思います。ざっとあげるだけでもこんな出来事がありました。
- DAZNとの包括提携。「ドコモMAX」加入者には無料でサービス提供
- DAZNと共同でワールドカップ放映権獲得の一方も、正式発表では脱落
- 楽天に替わり、NBAの放映権を獲得
- 井上尚弥選手の試合を2試合配信。12月のサウジ開催はPPV導入
- WOWOWとコンテンツの共同制作などで提携。NBAと欧州CLを相互ライセンス
- 名古屋・IGアリーナがオープン。国立競技場の本格運営開始
ドコモは新料金プラン「ドコモMAX」の普及のために、スポーツコンテンツを最大限に活用する方針を立てました。DAZNが無料。NBAも無料。そして、井上尚弥戦のPPVも無料としています。
ただ、スポーツ一辺倒というわけでもありません。11月にはWOWOWとの提携を発表し、ドラマや音楽ライブなどのコンテンツを共同制作していきます。当初は出資も検討していたとのことですが、NTTには独自の法律の壁があり、実現には至りませんでした。
とくに音楽ライブはドコモが今後力を入れるコンテンツです。アリーナ・スタジアムの運営に参入しているのは、通信だけでは味わえないライブ体験を会場で味わってもらい、それ以外の人にも通信技術でなるべく近い臨場感を届けようというねらいがあります。スポーツと音楽はその両輪です。
なお、スポーツにおいては相互ライセンスが行われ、WOWOWでNBAの放送が、そしてLeminoでは欧州CLの配信(こちらはディレイ)が始まっています。
スポーツはDAZNのほうに寄せていくかとも思われたのですが、NBAの放映権についてはドコモ単独で獲得しており、独自に「NBA docomo」というサービスを立ち上げています。また、Leminoでのライブ配信も行っています。
昨シーズンまで楽天が権利を持っており、モバイル普及のために最大限活用していたことから、ある意味楽天対策として権利を取った部分はあるかと思いますが、戦略的には行き当たりばったりな感もあります。
そして、ワールドカップの放映権については、第一報でドコモとDAZNが共同で獲得すると報じられましたが、ふたを開けてみるとDAZNが全試合の配信を発表した一方で、ドコモは沈黙している状況です。DAZN単独で高額の放映権料をまかなえるとは考えにくく、ドコモの支援が必要なものと考えられますが、どこかで変調が起こっているのかもしれません。
2月からは「ドコモMAX」のサービス内容に変更があり、DAZN・NBA・Leminoプレミアム・dアニメストアの4つのサービスから2つを選択する形になります。また、Leminoプレミアムの料金が値上げされます。
これをふまえると、スポーツ好きにとってはDAZNとNBAまたはLeminoプレミアムという選択になりそうですが、3つは選べません。Leminoで配信されているスポーツコンテンツがDAZNに寄せられるとありがたいのですが、もしそうならなければ追加料金となり、負担はかさむことになります。2026年は筋が通った戦略が求められます。
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