J SPORTS、2026年もジロ・デ・イタリアを放送。

J SPORTSは、2026年のサイクルロードレースの放送予定を発表しました。基本的には2025年と同様のレースがラインアップされています。

変わらないということが大事です。というのも、ジロ・デ・イタリアなどを主催するRCS Sportとの放映権契約は今年限りで切れるからです。そして、2026年からは代理店が変更され、IMGからIRIS Sports Mediaに移ったと報じられています。ですから、2026年以降の放映権についてはIRIS社と契約を結ぶ必要があったものと推定されます。

IMGは2021年にディスカバリー(現在のWBD)と5年契約を結び、RCS Sportの放映権をグローバルで独占契約しました。これにより、日本での放映権はディスカバリーの子会社が運営していた「GCN+」に移っています。J SPORTSでも放送されましたが、おそらくサブライセンスだったと考えられます。


さらにさかのぼると、2017~20年についてもIMGとディスカバリーが独占契約を結んでおり、ヨーロッパではディスカバリー傘下のユーロスポーツでの放送となりました。各国の公共放送などとサブライセンス契約が結ばれていますが、この時点で権利を失ったところも多かったとのことです。

そして、ご存知の通り日本でもDAZNが契約を結び、J SPORTSでの放送は途切れました。2017~19年の3年間はDAZNでの独占配信となり、撤退した2020年はGCN+の前身にあたる「GCN Race Pass」で配信されています。


まぁ、この頃の話についてはいまだにいろいろと言われるのですが、買ったDAZNだけが悪いのではなく、そもそもディスカバリーの独占が発端であるということは繰り返し記しておきたいと思います。

2023年末をもって「GCN+」もサービスを閉鎖しました。2024年からは新たに「Staylive Cycling」が始動し、GCN+が配信していたレースの権利を引き継いでいます。


このサービスはWBDからサブライセンスを得て運営されています。なので完全に合法なサービスなのですが、2025年をもってWBDの契約がいったん切れるため、2026年以降、日本でのサービスが引き続き提供されるかは分からない状況です。現時点で、IRIS社とWBDの交渉がどうなっているかの情報は入っていません。分かり次第またお伝えします。

話をJ SPORTSに戻しますと、恒例の「サイクルロードレース年間パック」が来年も販売されます。来年2月の期間限定で、9か月分の料金(23,220円)で12か月分が視聴できるとのことです。ただし、オンデマンド限定になりますので、テレビと比較すると若干タイムラグが生じることになります。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000