セリエAの豪開催も中止。AFCの圧力?
来年2月8日、オーストラリア・パースでの開催が予定されていたセリエA、ACミランvs.コモ戦の中止が発表されました。実現すれば、リーグ戦が初めて国外で開催される記念すべき試合になるはずでした。
記事によると、AFC(アジアサッカー連盟)が厳しい条件を突き付けてきたことが理由とされています。AFC公認の審判を起用すること、そして試合の名前に「セリエA」を冠さず、宣伝をしないことがあげられています。
ラ・リーガも同様に国外でのリーグ戦開催を予定していましたが中止となっており、2つの計画が両方とも潰れました。ラ・リーガについては選手会やサポーターからの強い反発に抗しきれなかったことが理由ですが、今回はまた異なる理由です。
もともと国外でリーグ戦を開催することは禁止されていましたが、現在UEFAの代理店となっているRelevent Sportsが、ラ・リーガのアメリカ開催を求めてFIFAとUSSF(アメリカサッカー協会)を相手に訴訟を起こし、勝訴に近い和解を引き出したのが事の始まりです。なので、セリエAはこの流れに便乗したことになります。
UEFAはRelevent社との関係から「しぶしぶ」開催計画を承認せざるを得ませんでしたが、今度はAFCが干渉してきたわけです。FIFAがいいと言ってるのにAFCが認めないというのも、実に複雑な構図です。
なお、今回の計画はACミランのホームであるサンシーロがミラノ・コルティナ五輪の開会式で使用できなくなることも背景にあるため、これから代わりのスタジアムを探すことになります。
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