インドとバングラデシュの関係悪化。クリケットにも影響
年明けから国際関係はいろいろと動いており、アメリカがベネズエラに対して軍事作戦を敢行するなど緊張が走っています。
スポーツ界も政治の影響を受けざるを得ないわけですが、バングラデシュでは政府が今年春に開幕するインドのクリケットリーグ・IPLの放送を禁止する命令を下しています。バングラデシュでIPLを放送するのは T Sportsという民間の企業ですが、こういうところにも政府が干渉できるんですね。
インドと仲が悪いと言えばパキスタンが有名で、お互いに核を持って威嚇する関係ですが、かつて東パキスタンと呼ばれていたバングラデシュの関係もここ1~2年で悪化しています。2024年8月に起こった反政府デモにより、当時のハシナ首相が失脚。インドに亡命したことがきっかけとなっています。
昨年11月には、反政府デモで大きな注目を浴びた青年活動家が殺害される事件が発生。この事件の犯人もインドに逃亡した可能性が報じられています。この活動家はインドを厳しく批判していました。また、今年2月に行われるバングラデシュの総選挙に立候補する予定だったとのことで、抗議の声は現政府とインドに向かっています。
両国の緊張が深まる中、今年のIPLに参加を予定していたバングラデシュの選手に対して、BCCI(インドクリケット統制委員会)が参加を認めない決定を下しました。バングラデシュも対抗し、2月にインドとスリランカで開催される国際大会・T20ワールドカップへの出場をボイコットする姿勢を見せています。バングラデシュの試合をスリランカに移すよう要求しているとのことです。
1969年には中米のホンジュラスとエルサルバドルがいわゆる「サッカー戦争」を起こしています。サッカーが直接戦争の原因を作ったわけではありませんが、もともと関係が悪化している中で、国民的な娯楽であるスポーツが利用され、戦争の引き金をひいてしまったケースは過去にもあるわけです。
今回のケースの行方はまだ分かっていません。少なくともバングラデシュの総選挙が終わるまでは収拾がつかなそうです。悪い方向に行かないよう願うばかりです。
インドのクリケット界は国内でも問題を抱えています。JioStarがICC(国際クリケット評議会)との放映権契約を解約するという報道が流れましたが、これについては12月12日に両者が共同声明を出し、否定する形でいったんは収まった形です。ただ、まだまだ事態は流動的ですので、引き続きウォッチが必要です。
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