セリエAの放映権入札プロセスが明らかに。

今シーズンも日本におけるセリエAの放映権はスカパーとDAZNに分かれています。

どうしてこうなったのか。また、両社のカードの配分はどのように決められるのか。すべては霧に包まれていますが、とりあえず2018-19シーズンに行われた国外向け放映権の入札プロセスについてドキュメントを入手しましたので、拙い英語力ではありますがその解説をしてみたいと思います。

そのドキュメントはPDFファイルになってますので、以下のURLからご覧ください。
http://www.legaseriea.it/uploads/default/attachments/documentazione/documentazione_m/827/files/allegati/922/itt_engl_v7_english.pdf

また、Infront社による解説記事も参考になるかと思います。結果として落札したのはIMG社だったのですが。
さまざまなパッケージに分かれているのですが、まずはリーグ戦(セリエA)とカップ戦(コッパ・イタリア)に分割されていること。
また、それぞれについて対象エリアが「グローバル」「コンチネント(大陸)」「カントリー(国・地域)」に分かれていることを押さえて頂ければよいかと思います。

セリエAについてはIMG社がグローバルの放映権を獲得。コッパ・イタリアについては最低落札価格に届かず、カントリー単位での交渉となった模様です。

ここで登場するのが「Pick Package」と呼ばれるもの。最大2社が落札できるもので、あらかじめ指定したカードについてキックオフの日時を指定できるというオプションです。ほら、出ましたよ!放送局が日程に介入できるんです。

最大6試合まで、1クラブ2試合まで、ミッドウィーク開催と(全試合同時キックオフの)最終節を除く、といった制限事項はありますが、こういう条項が堂々と書かれ、かつ公開されているんだからなんとも面白いです。

2社までと書きましたが、こちらもIMGの独占になったんですかね。だとすると放映権料をたくさん払える国の人たちにとって見やすい日程になる。それが中国だったりしたら、間接的に日本にも恩恵が……ごほんごほん。ここまですべて妄想です。

さて、今シーズンはおなじみユヴェントスのほか、冨安選手が加入したボローニャの放映権の行方がカギとなってきます。スカパーとDAZN。両社の配分が今後どうなっていくのか注視せざるを得ません。

また、もうひとつ謎となっているのが、IMGは3年契約を結んでいるにも関わらず、スカパーの公式発表は2年であること。残りの1年はどうなるのか。これも気になります。
なお、DAZNからは今シーズンも配信するとだけ発表しており、契約年数は非公表です。

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