混迷のタイサッカーとタイ発BLドラマ。
サッカー・タイリーグの放映権をめぐる問題はまだ尾を引いているようで、今季までの放映権を持つTrueVisionとサッカー協会による「トップ会談」が開かれる予定のこと。
コロナ禍によって中断したリーグは9月再開予定ですが、他国のリーグのように過密スケジュールで消化するのではなく、これを機にいわゆる「秋春制」に移行する決定がなされており、これに異を唱えているわけです。
また、コロナ禍とは別の問題ですが、1部リーグが18クラブから16クラブに削減され、試合数が減ったことへの補償も求めています。
※両者の交渉は決裂した模様。TrueVisionは当初の契約期間である10月を持って放送を打ち切る構えで、新たな放送局を探す必要が出てきました。
これにより、TrueVisionだけでなく来季から放映権を獲得する業者も待たされている状況です。2021年から8年間で、リーグだけでなく代表戦も含んだ大型契約の入札結果はいまだ発表されていません。
一時期は国内企業と外国企業の連合体が落札し、その外国企業とはDAZNではないかという噂が流れましたが、新しい噂ではZense Entertainmentという国内企業の名前があがっています。
もしDAZNが落札できなかったとしたら、すでに欧州CLの権利を持っているだけにタイでのサービス開始に大きな支障が生じますし、それでなくても国内リーグの動向に振り回されることになります。
タイ絡みで、スポーツからは離れますが別の話題を紹介しましょう。タイで制作されている「BLドラマ」が日本で秘かな人気を得ているという話です。
もともと国外に対してはYouTubeで公開されていたのですが、有志により日本語字幕が付けられ、SNSを通じて広まっていったという経緯があります。
こうなると日本企業が目を付けるのは自然なことで、楽天TVでの配信とWOWOWでの放送が決定しました。しかし、それとともにYouTubeにはジオブロックがかかり、ファンから疑問が呈されているのです。
この手の話はスポーツでもよく聞くのであえて取り上げましたが、YouTubeで公開するのは版権を買ってほしいからであって慈善事業ではありませんし、売れたらブロックをかけるのもごく普通のことです。
単なる「嫌儲」の意見を聞く必要はないとしても、字幕を付けた有志の努力を無駄にするのか?といった批判にはそれなりの説得力があります。日本語版を制作するスタッフには、それ以上のクオリティを提供する責任があると言えるでしょう。
※執筆後、配給会社が有志で翻訳をしている方にコンタクトを取り、監修を依頼していたとの情報が。そのあたり慎重に進めていたようですが、それでも炎上してしまうのですからSNSを使ったビジネスは難しい…
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