SPOTV NOWのプレミア1年目が終わる。

今季のプレミアリーグが終了しました。最終節は全試合同時キックオフのため、SPOTV NOWのシステムが耐えられるかどうかが懸念されたのですが、どうやらキックオフ時刻である24:30(日本時間)から10分程度、一部のユーザーが視聴できないトラブルが生じていたとのことです。

開幕節でも新規登録が混雑したことによる障害が発生しましたが、これは認証系のトラブルであってストリーミングの問題ではなかったと認識しています。今回については新規登録はほとんどないでしょうけど、ログインの集中により同様に認証系の負荷が高まったことが想定されます。


プレミア1年目ということでアクセス数が読みづらい面はあったかと思いますが、混雑が予想される最初と最後にやはり問題が出たということで、2年目に向けて課題が残る形となりました。ABEMAにサブライセンスを出したり、U-NEXTと提携したのも負荷の分散という側面が大きいかと思われます。

最終節では「Goal Rush」の配信も行われたとのこと。DAZN時代にもあったコンテンツですが、国際映像向けに製作されているものです。通常はイギリス国内でブラックアウトされる土曜午後3時キックオフの試合をカバーするものですが、最終節ということでとくに重宝した方も多いかと思います。


解説はベン・メイブリーさんが務めたとのこと。DAZN時代にもGoal Rushを担当されたことがあり、提案をし続けていたそうなので、SPOTV NOWでも実現したのはよいことかと思います。

来季は3年契約の2年目となりますが、インフラ面での課題は残ります。Amazon Fire TVなどテレビ向けデバイスへの対応は実現しませんでした。U-NEXT経由だと見られるのである意味対応したと言えなくもないのですが、契約をU-NEXT経由に切り替える人も増えそうです。


そして気がかりなのが価格設定ということになります。放映権料は3年総額で8,000万ドルという報道もあります。実際はポンド建てと思われますし、ポンドは米ドルほど円安ではないのですが、それでも円安の影響は受けます。物価も人件費も上がっています。

もともと月1,300円という設定は厳しいのでは・・・という観測もあります。3年間で投資を回収するのであれば、どこかで値上げは必須となるでしょう。しかし、3月下旬にU-NEXTとの提携を発表したというタイミングが気になるところ。そこから3か月程度で値上げというのは、U-NEXT側から見ても好ましい状況とは言えません。


U-NEXTからは月1,200ポイントで視聴できます。これは月額プランの契約者に進呈されるポイントをそのまま流用できる設定なのですが、値上げしてしまうと足が出ることになり、魅力が大きく削がれることになります。


ですので、来シーズン開幕までに値上げは厳しいのでは・・・というのが現状の見立てです。その代わり、別の収益源を模索していくのではないかと。ABEMAとのサブライセンス契約を拡大する可能性もあります。コスト削減のためには、自社サービスを捨ててすべてU-NEXTに移行させてしまうという選択肢も考えられます。


荒唐無稽なことを言っていると思われるかもしれませんが、SPOTV NOWにはDAZNほどの巨大な資本力はありませんから、何も動かないほうがかえって不気味なのです。赤字を垂れ流すビジネスモデルが健全であるわけがなく、3年間で黒字を出すための施策が求められます。

【PR】下のバナーを経由してU-NEXTに加入すると、特典として1,200ポイントが進呈されます(通常600ポイント)。このポイントを利用すれば、SPOTV NOWが1か月間実質無料となる・・・はず。来シーズン開幕まで貯めておくのもよいでしょう。

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