【2023年第4位】WBCが高視聴率獲得。バスケW杯もブームに

日本で今年もっとも注目されたスポーツと言えば、やはりWBCでしょう。視聴率はすべて30%台後半以上を記録するという、テレビ離れが進む中で驚異的な数字となりました。


スポーツの生中継はテレビが持つ性質、つまり簡単に視聴でき、同時に多数の人に送信できることを最大限に活かせるコンテンツです。だからこそ広告の金額も上がり、その価値に合わせて放映権料が高くなります。もちろん、それに見合う大会は限られていますが。


アメリカでも今回の大会はFOX Sportsが放映権を獲得し(前回はMLB Network)、決勝戦はおよそ500万人が視聴したとのこと。1億人以上が視聴するスーパーボウルなどと比較すればまだまだと言えますが、それでも確実に前進しています。

日本では地上波(TBS・テレビ朝日)のほかにAmazonがライブ配信を行いました。また、壮行試合ではAmazon独占の試合もありました。日本戦以外はJ SPORTSが放送しています。


Amazonは各国でプレミアムなスポーツを厳選する方針であり、日本ではこれまでボクシングが対象となっていましたが、WBCは当然ながらそれだけの価値がある大会です。


ただ、サブスクの性質からすると数年おきの大会だけではコスパは高くありません。ワールドカップを配信したABEMAは知名度を上げたいという意図がありましたが、Amazonはサービスとしては成熟しています。それゆえ、継続的な配信に期待したいところ。秋には「アジアプロ野球チャンピオンシップ」の配信も行いましたので、今後も侍ジャパン関連については定着するかもしれません。

沖縄で一部試合が開催されたFIBAワールドカップも、日本代表が見事パリ五輪出場権を獲得する結果を出し、盛り上がりました。日本の最終戦となったvs.カーボベルデ戦は20%を超える視聴率を獲得しています。


野球・サッカーの次に来るスポーツは常に求められているところです。同時期にはラグビーワールドカップもありました。こちらは前回が日本開催だったのでそれ以上の盛り上がりとはなりませんでしたが、こちらも健闘したと言えます。

バスケに話を戻すと、今後人気をどう維持していくか、そのうえでどうマネタイズするかが問われます。Bリーグの「バスケットLIVE」は、Yahoo!プレミアムの特典から独自のサービスに転換しました。


その一方で、NBAの放映権を持つ楽天は、楽天モバイルとのセット販売を始める一方、従来プランを大幅に値上げしています。また、WOWOWにサブライセンスの提供を行いました。その方針転換はどのような効果を生み出すのでしょうか。

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