サウジ、BeIN Sportsの買収に動く?
イギリスのTelegraph紙が報じたところによると、カタールのBeIN Sportsにサウジアラビア系の資金が接触しており、株式の取得、さらには買収を視野に入れた交渉が行われているとのこと。
サウジとカタールの関係は悪く、一時は国交を断絶していました。また、BeIN Sportsの海賊放送局「BeOutQ」はサウジが背後で協力していたとされます。サウジによるプレミアリーグ・ニューカッスルの買収をきっかけにBeOutQは閉鎖され、関係も修復されつつあったのですが、さすがにこれはどうなんですかね、と言わざるを得ません。
ただ、2年前にも同様の報道がなされており、まったく根拠のない話ではありません。ニューカッスルの買収が認められた2021年から交渉自体は行われていたようです。
2022年10月には、サウジ系の広告代理店であるSaudi Media Co.がBeINと提携し、MENA(中東・北アフリカ)地域の広告を独占的に取り扱う契約を結んでいます。
しかし、その直後にカタールで開催されたワールドカップにおいて、開幕直前にサウジがBeIN系のストリーミングサービス「TOD.tv」をブロックするという事象が発生します。これにより、両者の距離は遠ざかったと報じられています。それから2年近くが経過しましたが、水面下ではまだ話が消えていなかったということです。
直近では、サウジの投資ファンド・PIFがDAZNの株式10%を取得するとの報道があり、PIF側はこれを否定しています。そこから間髪入れずにこういった報道が出るというのは、抜け目ないと言いますか、サウジ側の揺さぶりの意図を感じます。
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