旧Bally Sportsの再建計画大詰め。ラスボスはMLB。
Bally Sportsから名前を改めたFanduel Sports Networkですが、当初春にも認められるはずだった再建計画がいまだ認められていません。11月14日から裁判所で行われる公聴会によって、今後の行方が決まる見込みです。
しかし、この計画に対してMLBが異議を唱えていることが判明しています。MLBは、この計画によってもなお再建は難しいのではと考えているようです。
以前お伝えした記事では、Fanduel Sports Networkがローカルの放映権を持つMLB12球団のうち、アトランタ・ブレーブスを除く11球団について契約解除の可能性があると書きましたが、その後ロサンゼルス・エンゼルス、セントルイス・カージナルス、マイアミ・マーリンズの3球団と再契約することで合意しています。
いずれも放映権料については減額の提示がなされたようです。とくにエンゼルスとカージナルスについては、ローカル局を合弁で設立しており、それぞれ25%・30%の株式を保有する関係にあります。減額を受け入れるか、合弁を解消するかの選択を迫られた格好です。
マーリンズの思惑は不明ですが、同じフロリダを本拠地とするタンパベイ・レイズの動向が未定である中、ひと足先に決断を下した格好です。NBAのマイアミ・ヒート、オーランド・マジックなどの放映権は継続しており、離脱は得策ではないと考えたのでしょうか。
逆に合弁解消に踏み切ったのがシンシナティ・レッズです。レッズは、地元局・FanDuel Sports Network Ohioの株式20%を保有していますが、これをFanduel Sportsの運営会社であるDSG(Diamond Sports Group)に買い取らせることで合意したと報じられています。
売却金額はわずか1ドルだとのことです。来シーズンについてはMLBに権利が移管される可能性が高いとされています。
現時点での状況は以下の通りです。また公聴会が終わりましたらアップデートします。
- 契約継続の見込み
- アトランタ・ブレーブス
- ロサンゼルス・エンゼルス
- セントルイス・カージナルス
- マイアミ・マーリンズ
- 契約終了 →MLBに移管決定
- クリーブランド・ガーディアンズ
- ミルウォーキー・ブリュワーズ
- ミネソタ・ツインズ
- 契約終了 →MLBに移管か?
- シンシナティ・レッズ
- 契約終了が濃厚
- テキサス・レンジャース
- 未定
- タンパベイ・レイズ
- デトロイト・タイガース
- カンザスシティ・ロイヤルズ
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