入札不調のベルギー、自前配信をちらつかせる。

次期放映権の入札が不調であるベルギーリーグですが、現在3社から提示されているとされるオファーをすべて断る決定を下しています。


今後は個別交渉へと移っていきますが、代案としてリーグが自前でストリーミング配信を行う案が浮上しています。市場調査を行い、年内にもその結果が報告される予定とのこと。

この流れ、昨年のセリエA、そして今年のリーグ・アンでも出てきました。放映権料を引き上げるための駆け引き材料として、自前のストリーミングをちらつかせるというものです。しかし、先の2例はいずれも失敗に終わっています。


ヨーロッパにおいては放映権料の上昇はもはや見込みづらく、逆にストリーミングの普及は今後も進んでいきますから、どこかの段階で両者の関係が逆転することは充分に考えられます。将来的には直販モデルが当たり前になる時代が来るのかもしれません。まだ記事化できてないのですが、プレミアリーグも直販を検討しているという話が出てくるほどです。

その時は複数のスポーツコンテンツを組み合わせて提供する現行のサブスクモデルは終焉を迎えることになります。言い方は悪いですが、サブスクモデルはよく観られるコンテンツとあまり観られないコンテンツをパッケージ化することに意義があります。


視聴者が観たいコンテンツにしかお金を払わない時代が到来すれば、競技間の格差は拡大することになります。一部の人気スポーツにとっては嬉しい話のようにも思われますが、今後は他のエンタメコンテンツとの競争になります。視聴者がスポーツに対して支払うマネーの総量自体が減少すれば、「全員負け組」になることも充分あり得るわけです。

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