ブンデス、次期放映権を正式発表。年間11億ユーロに。
ブンデスリーガを運営するDFLは、2025-26シーズン以降の次期放映権の入札結果を正式に発表しました。放映権料の総額は、年間11.21億ユーロ(4年総額44.84億ユーロ)と公表されています。現在の年間11億ユーロから微増となりました。
内容は既報の通りで、土曜15:30にキックオフする試合を同時に視聴できるコンテンツ「カンファレンス」を対象としたパッケージAがDAZNになったことが最大のトピックです。カンファレンスはSkyが開発し、20年以上にわたって放送され続けてきましたが、フォーマットがそのままDAZNに移行することになります。
Skyは替わりにパッケージBを落札。これにはカンファレンスと同じ試合が含まれており、各試合を別々のチャンネルで放送します。
1シーズンで開催される試合は計309試合(リーグ306試合+入れ替え戦2試合+スーパーカップ)ですが、そのうちSkyが230試合を放送。DAZNは79試合+カンファレンスを配信します。
1部リーグのパッケージであるA~Eについては、DAZNがAとD、SkyがBとCを獲得。一部試合を無料放送するパッケージEは、民放局の ProSiebenSat.1 が獲得しています。また、2部リーグについては、有料がSky、無料が民放局のRTLとなりました。
DAZNは現在、もっとも試合数の多いパッケージDを保有していますが、来季からは金曜の試合がパッケージBに移動したため、Bがもっとも試合数の多いパッケージとなります。当初DAZNはこちらを狙っていたのですが、再入札によってAの獲得に転換したことになります。
これにより、欧州5大リーグの国内における放映権についてはひとまず落ち着く形です。最新の契約内容についてまとめます。ブンデスリーガはプレミアリーグには大きく差を付けられていますが、2位をキープしています。(金額はいずれも国内のみ)
- プレミアリーグ (2025-26シーズン~): 4年総額67億ポンド (1年あたり16.75億ポンド)
- ブンデスリーガ (2025-26シーズン~): 4年総額44.84億ユーロ (1年あたり11.21億ユーロ)
- ラ・リーガ (2022-23シーズン~): 5年総額49.5億ユーロ (1年あたり9.9億ユーロ)
- セリエA (2024-25シーズン~): 5年総額45億ユーロ (1年あたり9億ユーロ)
- リーグ・アン (2024-25シーズン~): 5年総額25億ユーロ (1年あたり5億ユーロ)
国内が決着したので、これからは国外での契約が進んでいくことになります。日本ではスカパーが権利を保有していますが、2023年2月からはABEMAにサブライセンス。さらに、今年11月からはBS松竹東急にもサブライセンスを出しており、最後の回収フェーズに入っているといったところです。継続にどこまで執着しているかは疑問で、他社を含めた争いになるものと想定されます。
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